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米一般調達局、政権移行をまだ承認せず 来週議会に説明へ
[ワシントン 23日 ロイター] - 米連邦政府の一般調達局(GSA)は23日、大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領への政権移行をまだ承認していないと表明、今月30日に議会に説明する方針を示した。
政権移行にはGSAの認定が必要。民主党は認定を要求している。
GSAの報道官は、ブリガティ副局長が下院民主党の要請を受けて、来週、下院の4つの委員会で民主・共和議員に説明する機会を設けると表明。上院の3つの委員会でも、議会関係者への説明を行い、下院の関係者も出席できると述べた。
下院の歳出委員会、監視・政府改革委員会、主要小委員会のトップは23日、GSAの計画を拒否し、GSAのマーフィー長官に対して24日の説明を要求。「1日1日と時間が無駄になれば、その分、国民の安全、健康、幸福が脅威にさらされる。新型コロナウイルスの流行、経済危機、安全保障に対処するバイデン・ハリス政権は、本格的な準備を阻止されている」と表明した。
GSAのマーフィー長官が大統領選の勝者を認定しない限り、バイデン氏と政権移行チームに予算や政府施設、情報などが提供されない。議会や財界関係者は認定を急ぐよう求めている。
マーフィー長官はトランプ大統領が2017年に指名。同長官は勝者が明らかになった時点で認定すると述べている。
法律では、GSAの認定期限は定められていないが、過去の大統領選ではメディアが勝者を報道した時点で、政権移行を承認していた。