ニュース速報

ワールド

シンガポール、7月10日に総選挙実施へ=首相

2020年06月23日(火)19時12分

6月23日、シンガポールのリー・シェンロン首相(写真)は、総選挙を7月10日に実施すると表明した。シンガポールで2019年5月撮影(2020ン絵 ロイター/Feline Lim)

[シンガポール 23日 ロイター] - シンガポールのリー・シェンロン首相は23日、総選挙を7月10日に実施すると表明した。

同国は先週、2カ月以上前にわたって導入していた厳格なロックダウン(都市封鎖)を緩和した。

首相は国民向けの演説で「まだ新型コロナウイルス感染症があるため、通常の選挙活動はできない」としながらも、選挙が安全に実施でき、各党が効果的な選挙活動を行えると確信していると述べた。

候補者の指名日は6月30日。

政府は来年4月までに総選挙を実施する必要があったが、首相が早期の総選挙に踏み切るとの観測が根強かった。

首相が所属する与党・人民行動党は、1965年の同国独立以降、毎回の総選挙で圧勝している。

一部の野党は、新型コロナ感染症が流行している時期に選挙を実施するのは、公衆衛生上、問題があると主張。政府が新型コロナ対策に専念できなくなると批判している。

「ASEAN(東南アジア諸国連合)人権に関する国会議員の会(APHR)」といった人権団体は、シンガポールの選挙制度が与党に有利にできていると指摘。

APHRは先週、新型コロナ対策で選挙活動や集会が制限されれば、中小政党がさらに不利になる恐れがあると表明していた。

選挙管理委員会に相当するシンガポール選挙局は「自由で公正な」選挙を実施すると表明。追加のテレビ放送やネット配信を通じて有権者にアピールできる場を確保すると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB、金利維持し一段の情報待つ必要 不確実性踏ま

ワールド

米国務長官と中東担当特使が訪欧、17日に米仏外相会

ビジネス

米3月小売売上高1.4%増、約2年ぶり大幅増 関税

ワールド

19日の米・イラン核協議、開催地がローマに変更 イ
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気ではない」
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「話者の多い言語」は?
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 9
    あまりの近さにネット唖然...ハイイログマを「超至近…
  • 10
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 5
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 7
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 10
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中