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英首相が公務復帰、封鎖緩和に慎重姿勢 数日内に概要提示へ
4月27日、新型コロナウイルス感染症により療養していたジョンソン英首相が公務に復帰し、国民がロックダウン(封鎖措置)を守っていることに謝意を示した。ロンドンの首相公邸前で撮影(2020年 ロイター/John Sibley)
[ロンドン 27日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染症により療養していたジョンソン英首相が27日、公務に復帰し、国民がロックダウン(封鎖措置)を守っていることに謝意を示した。首相は、政府が数日内に封鎖措置の緩和計画の概要を示すと述べたが、感染の第2波のリスクを念頭に封鎖措置の緩和はまだ危険過ぎるとの認識を示した。
ジョンソン首相は首相官邸の外で「このウイルスが日々、家庭に新たな悲しみや哀悼をもたらしている。これがこの国が戦後に直面した最大の試練であることは事実だ」と述べた。
厳格な封鎖措置は経済に打撃を与えている。首相は、財界の懸念は理解しており、野党と検討する方針を示したものの、まだリスクが最大の局面にあると強調し、早急な封鎖解除はないとの見解を示した。
「(封鎖措置を)いつ変更できるか今は明示することはできないが、数日内に政府は説明する予定だ」と説明し「過去6週間と同じ結束と決意の精神を示すことができれば、これに打ち勝つと確信している」と述べた。
経済を限定的ながらも再開する時期や手順について、政権や党、専門家の間で見解に相違がある。
首相は「感染の第2波や、ウイルスが制御不能となり、再生産数が1を再び上回るリスクも認識しなければならない。なぜなら、そうなれば感染者や死者が再び急増するのみならず、経済的にも大打撃を受けるからだ」と主張。新型コロナとの戦いは第1段階の終わりが近づいている状況だとし、国民にここで忍耐を失わないよう呼びかけた。
*内容を追加しました。