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中国、欧州との外交関係は優先事項=王毅外相

2019年12月17日(火)12時42分

 12月16日、中国の王毅国務委員兼外相(写真)は、欧州との関係を外交上の優先課題とする立場を示した。写真は北京で13日撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)

[上海 17日 ロイター] - 中国の王毅国務委員兼外相は、欧州との関係を外交上の優先課題とする立場を示した。米中貿易摩擦などを受け、米国への依存を減らす姿勢が浮き彫りになった。

中国国営の新華社によると、王氏は訪問先の欧州で16日、「中国は欧州が重要な協力相手であると同時に、外交上の優先事項であると考えている」と述べた。

通商・政治面で米国との関係が悪化する中、中国は欧州連合(EU)やロシア、日本などとの関係強化に取り組んでいる。

王氏はブリュッセルのシンクタンクで行った講演で、中国はEU経済と競合関係にないと強調。「客観的な視点を持つ冷静な人が見れば、中国とEUにとっては協力が競争をはるかに上回り、立場が異なる分野より一致する分野のほうがはるかに多いことがわかるだろう。われわれはパートナーであり、ライバルではない」と述べた。

新華社によると、スペインで開かれたアジア欧州会議(ASEM)外相会合では、「技術封鎖とデジタル覇権」に中国は反対すると表明。「技術の分断を生み出すことにも反対する」と述べた。

ロイター
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