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香港警察のデモ対応巡る調査、助言役の海外専門家が辞任
香港警察の抗議デモへの対応を調査する警察監督機関に助言するパネルから5人の外国人専門家が辞任したことが11日、議員やメディアの報道で明らかになった。写真は10日香港で行われた国際人権デーの集会。(2019年 ロイター/Danish Siddiqui)
[香港 11日 ロイター] - 香港警察の抗議デモへの対応を調査する警察監督機関に助言するパネルから5人の外国人専門家が辞任したことが11日、議員やメディアの報道で明らかになった。
9月、警察の監督機関IPCCは、デモへの警察の対応を調査するにあたり、信頼性と中立性の確保を目的にオーストラリア、英国、カナダ、ニュージーランドから専門家を招いた。報告書は来年1月にまとまる予定。
香港メディアRTHKは11日、これら海外専門家が辞任したと報道した。警察がデモ隊を排除するため暴力的手法をとったとされる問題で、政府がきちんと説明責任を果たしていないとの反発が一段と強まる可能性がある。
民主派議員のタニヤ・チャン氏は「これ(外国人専門家の辞任)は不信任を突きつけたようなものだ。(IPCC)報告書の基準に影響がでるのは確実」と述べた。
IPCCは、パネルの尽力に謝意を示す声明を発表したが、外国人専門家の辞任は確認していない。
IPCCの幹部はロイターに「緊密な連絡体制を維持することを望んでいる。彼らの第1段階の仕事は基本的に終わった。彼らが提出した意見は中間報告に反映される」と語った。
RTHKが入手したパネルの声明は「IEP(独立専門家パネル)はその役割を正式に辞すことを決定した」としている。
パネルメンバーのコメントは得られていない。
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