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北朝鮮、超大型多連装ロケット砲発射実験に成功=KCNA
11月1日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は1日、北朝鮮が31日午後に超大型多連装ロケット砲の発射実験に再び成功したと報じた。2018年4月撮影(2019年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 1日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は1日、北朝鮮が31日午後に超大型多連装ロケット砲の発射実験に再び成功したと報じた。
KCNAによると、実験成功は直ちに報道された。また、金正恩朝鮮労働党委員長は「満足の意」を示し、開発に携わった科学者に祝意を伝えたとしており、金委員長が実験に立ち会わなかったことを示唆した。
KCNAはさらに、多連装ロケット砲発射装置の「連射システム」によって、標的とする敵国を奇襲攻撃で「完全に破壊」できることが確認されたとした。
労働党機関紙の労働新聞は、炎や煙に包まれた発射装置の写真を掲載した。
KCNAは8月と9月に金委員長が超大型多連装ロケット砲の試射を指導したと伝えており、今回の実験は米朝の非核化協議が停滞する中で北朝鮮が兵器開発を進めていることを示唆している。[nL3N25L00A][nL3N26145D]
米上院外交委員会東アジア太平洋小委員会のコリー・ガードナー筆頭委員(共和党)は「北朝鮮は一段と事態を悪化させる行為に出ている」と非難した。
その上で「今回の発射や北朝鮮による敵意の継続は、最大限の圧力をかける政策にトランプ政権が再び注力」するとともに、米議会として金体制に追加制裁を科す必要性を浮き彫りにしていると述べた。
今回の実験は、10月5日にスウェーデンで行われた米朝実務者協議以降で初めて。北朝鮮は米国との非核化協議を巡り今年末が期限だと繰り返し強調している。
菅義偉官房長官は今回の発射について、国連決議違反であり極めて遺憾だとし、政府として北朝鮮に抗議したことを明らかにした。
韓国の鄭義溶・国家安保室長は国会で、北朝鮮のミサイル発射は「極めて重大な脅威」をもたらさないとの見方を示し、「われわれも北朝鮮と同様の頻度でミサイル試射を行っている。われわれのミサイル防衛・迎撃能力は北朝鮮より絶対的に優れている」と述べた。
*内容を追加しました。