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中国の佳兆業、清算なら債権者の回収率は5%未満 裁判所に陳述書

10月10日、経営難に陥っている中国の不動産デベロッパー、佳兆業集団は、自社が清算に追い込まれた場合、債権者が取り戻せる資金は5%未満になると説明していると、同社の清算を申し立てている債権者の代理人が香港の裁判所で明らかにした。写真は佳兆業集団の看板。2021年12月、上海で撮影(2023年 ロイター/Aly Song)
[香港 10日 ロイター] - 経営難に陥っている中国の不動産デベロッパー、佳兆業集団は、自社が清算に追い込まれた場合、債権者が取り戻せる資金は5%未満になると説明している。同社の清算を申し立てている債権者の代理人が10日、香港の裁判所で明らかにした。
2015年にドル建て債で債務不履行(デフォルト)に陥り、再編を経た最初の中国不動産デベロッパーである佳兆業は、最近の不動産債務危機でも不履行に陥ったデベロッパーの1社だ。
しかし、オフショア債デフォルトから2年近くが経過した現在も、同社は再編計画を発表していない。
10日の審問で申立人の代理人は佳兆業が裁判所に提出した陳述書に言及。一方、同社は申し立てを退けるよう求めている。
判事は同社に対し、後日決定される次回審問までに再編の進捗状況を提出するよう求めた。
120億ドルのオフショア債務を抱える佳兆業は、中国デベロッパーでは中国恒大集団に次ぐ大規模オフショア債発行体となっている。