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米新規失業保険申請、20.1万件に予想外に減少 1月以来の低水準

米労働省が21日発表した9月16日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は20万1000件と、前週の22万1000件(改定値)から2万件減少した。2020年6月撮影(2023年 ロイター/Bryan Woolston)
[ワシントン 21日 ロイター] - 米労働省が21日発表した9月16日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は20万1000件と、前週の22万1000件(改定値)から2万件減少し、1月以来の低水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は22万5000件だった。
レイモンド・ジェームズのチーフエコノミスト、ユージェニオ・アレマン氏は「米労働市場は引き続き想定をアウトパフォームしている」と述べた。
予想外に減少したものの、全米自動車労組(UAW)が米3大自動車メーカー(ビッグ3)との労使交渉の不調を受けストライキに入ったことで、自動車メーカーが一時的なレイオフを余儀なくされ、申請件数は数週間後には増加に転じる可能性がある。
ただ現時点では申請件数は今年のレンジ(19万4000─26万5000件)の下限近くにとどまっており、労働市場はなお引き締まった状態にある。
調整前の申請件数はわずか67件増の17万5661件。インディアナ州とカリフォルニア州で減少したが、サウスカロライナ州、ニューヨーク州、ジョージア州で増加した。
今回のデータは、9月の米雇用統計の非農業部門雇用者数を把握するため政府が事業所を調査した週と重なっている。申請件数は8月の調査期間から減少した。
9月9日までの1週間の継続受給件数は166万2000件と、前週から2万1000件減少。引き続き低水準にあり、労働市場がなお引き締まっていることが改めて示された。