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中国医療企業のIPO中止相次ぐ、贈収賄への監視強化で

中国で、計画していた新規株式公開(IPO)を中止する医療関係企業が増えている。写真は2018年7月、上海の証券会社で撮影した株価ボード(2023年 ロイター/Aly Song)
[上海 11日 ロイター] - 中国で、計画していた新規株式公開(IPO)を中止する医療関係企業が増えている。医療業界の贈収賄慣行に対する取り締まりが強化され、証券取引所が製薬企業の事業内容を精査するようになったためだ。
政府は7月末、医薬品や医療機器の販売に絡んで医者への贈賄がまん延しているとして、1年間にわたる取り締まりキャンペーンを開始した。
証取のデータによると、年初からこれまでに少なくとも医療関係企業12社がIPOを中止した。これら全てに取り締まり強化が関係しているかどうかは不明。
ワクチン製造の上海栄盛生物薬業は、営業経費の比率が高いことを証取から指摘され、11日までの週にIPO計画を中止した。
年初からこれまでに実施された医療関係企業のIPOは14件で、前年同期の27件から減少している。
また、上場済みの製薬企業の株価は最近低迷している。