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米物流UPS、労使交渉が暫定合意 大規模スト回避

米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は25日、全米トラック運転手組合(チームスターズ)との労使交渉が暫定合意に至ったと発表した。これにより大規模なストはひとまず回避される。(2023年 ロイター/Mike Blake)
[25日 ロイター] - 米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は25日、全米トラック運転手組合(チームスターズ)との労使交渉が暫定合意に至ったと発表した。これにより大規模なストはひとまず回避される。
UPSは約34万人の労働者を代表するチームスターズと5年間の暫定労働契約で合意。暫定契約は今後、組合員の合意を得る必要がある。
UPSが扱う荷物の数は1日当たり約2000万個と、米国内の小包輸送の約4分の1に相当。チームスターズは現在の契約が期限を迎える7月31日までに労使交渉が妥結しなければストに入ると警告していた。
チームスターズのショーン・M・オブライエン会長は声明で「UPSは交渉の結果、300億ドルの新たな資金を拠出することで合意した」と表明。UPSのキャロル・トメ最高経営責任者(CEO)は「競争力を維持するために必要な柔軟性を維持しながら、業界をリードする給与と福利厚生でUPSの正規、パートタイム従業員に報いる」と述べた。
米コンサルティング会社アンダーソン・エコノミック・グループ(AEG)は、UPSの労働組合がストに入れば、 損失は10日間で70億ドルを超えると試算していた。