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米ファイザーの肥満症治療薬、1種の開発中止

6月26日、米製薬大手ファイザーは、肥満症治療薬「ロティグリプロン」の開発を中止し、もう一つの肥満症治療薬「ダヌグリプロン」の開発を継続すると発表した。写真は同社のロゴ。ベルギー・プールスで2022年12月撮影(2023年 ロイター/Johanna Geron)
[26日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは、肥満症治療薬「ロティグリプロン」の開発を中止し、もう一つの肥満症治療薬「ダヌグリプロン」の開発を継続すると発表した。
ロティグリプロンの臨床試験で被験者の肝臓の酵素レベルが上昇したことが示されたためだとした。株価は3.7%安で26日の取引を終えた。
ダヌグリプロンについては年内に後期試験の日程を確定するとした。また、同薬の1日2回服用の通常タイプに加え1日1回服用するタイプの開発も行っていると明らかにした。開発を中止したロティグリプロンは1日1回服用するタイプだった。
競合する米イーライリリーは開発中の1日1回服用の肥満症治療薬「オルフォルグリプロン」について有望なデータを公表したばかり。
トゥルイスト・セキュリティーズのアナリストは調査ノートで、1日1回服用の肥満症治療薬でイーライリリーが競争の先頭に立ってきたと指摘。減量に1日1回服用の薬が必要とされているとした。
ファイザーは先月、ダヌグリプロンを投与した際の体重減少はデンマークのノボノルディスクの競合薬「オゼンピック(一般名セマグルチド)」と同等だったと明らかにしていた。