ニュース速報
ビジネス
ベルルスコーニ氏死去、一族のメディア企業株高騰 身売り観測も

シルビオ・ベルルスコーニ元イタリア首相が12日に死去したことを受けて、同氏の一族が経営するメディア企業MFEの株価は急上昇した。写真はベルルコーニ氏が入院する病院に到着した娘のマリナ氏。4月6日、ミラノで撮影(2023年 ロイター/Claudia Greco)
[ミラノ 12日 ロイター] - シルビオ・ベルルスコーニ元イタリア首相が12日に死去したことを受けて、同氏の一族が経営するメディア企業MFEの株価は急上昇した。創業者の死去で同社を巡る選択肢への思惑から買いが膨らんだものとみられる。
MFEは、ベルルスコーニ一族の持ち株会社のフィンインベストが48%を所有している。イタリアとスペインで商業テレビチャンネルを運営し、ドイツの民放大手プロジーベンにも出資している。
一部の投資家は、ベルルスコーニ氏の後継者がMFEの提携先を模索するか、ライバル社への身売りを検討する可能性があるとみている。
MFEの第2位株主で仏メディアグループのビベンディが、提携や身売り先の主要候補と目されている。しかし、両社が長年の法廷闘争を解決するために2021年に締結した協定により、ビベンディは26年まで現在23%の出資比率を引き上げることができない。
ベルルスコーニ氏は生前、自身の後継を公言していないが、長女のマリーナ氏が主導的役割を担うと予想されている。