英ロイズもネットゼロ保険同盟から離脱 大手中心に続々

５月２６日、英ロイズ保険組合は、温室効果ガス排出実質ゼロを目指す保険会社の団体「ネットゼロ・インシュアランス・アライアンス（ＮＺＩＡ）」から離脱した。ロンドンのロイズ社屋で２０２２年４月撮影（２０２３年　ロイター/Henry Nicholls）

［ロンドン　２６日　ロイター］ - 英ロイズ保険組合は２６日、温室効果ガス排出実質ゼロを目指す保険会社の団体「ネットゼロ・インシュアランス・アライアンス（ＮＺＩＡ）」から離脱した。過去３６時間で６社目の離脱となる。

ＮＺＩＡのメンバーは３月時点で３０社だったが、この１週間で世界的大手を中心に５分の１が離脱し、現在は２１社となっている。

米共和党が、ＮＺＩＡに加盟する保険会社は反トラスト法（独占禁止法）に違反しているとの攻撃を強めていることが背景にある。ここ１週間で離脱した保険会社は離脱の理由を説明していないが、消息筋は米共和党の一部との論争に巻き込まれることへの懸念を理由に挙げた。

２５日にはＳＯＭＰＯホールディングス、独アリアンツ、仏アクサも離脱したばかり。

２０２１年に結成されたＮＺＩＡは、２０５０年までに投資先企業の温暖化ガス排出実質ゼロを目指しているが、大量離脱により存続に懸念が生じている。