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中国不動産投資、4月は前年比16.2%減 販売も落ち込み急加速

中国国家統計局が16日発表した1─4月の不動産投資は前年同期比6.2%減少し、1─3月の5.8%減から落ち込みが加速した。写真は海南省儋州市で撮影(2023年 ロイター/Aly Song)
[北京 16日 ロイター] - 中国国家統計局が16日発表したデータによると、中国の4月の不動産投資と販売は減少ペースが2倍以上に加速した。需要低迷が続き、投資家は慎重な姿勢を維持している。
国家統計局データに基づきロイターが算出したところによると、4月の不動産投資は前年比16.2%減となり、3月の7.2%減から落ち込みが加速した。
4月の不動産販売(床面積ベース)も前年比11.8%減少。3月は3.5%減だった。
中国の不動産セクターは2022年に大きな打撃を受けた。高水準の債務を抱える開発業者への締め付けで資金繰りが悪化し、住宅プロジェクトの建設が滞った。
最近は住宅価格が小幅に上昇するなど安定化の兆しも見られるが、回復の勢いは不透明だ。
Zhuge Real Estate Data Research Centerのチーフアナリストは「4月の不動産販売急減は市場回復の持続性が弱いことを示しており、今後数カ月間に市場を後押しする一段の政策が必要だ」と述べた。
民間調査によると、今年の労働節の連休中の住宅販売(床面積ベース)は1日平均で19年比22%減少した。
中国当局は仲介業者に売買やリースの手数料引き下げを促すなど、不動産部門回復に向けた政策をここ数カ月で打ち出している。
共産党の最高意思決定機関である中央政治局も、住宅購入者の信頼感を安定させ、新築住宅の引き渡しを確実にすると表明している。
国家統計局が発表した1─4月の不動産投資は前年同期比6.2%減少し、1─3月の5.8%減から落ち込みが加速した。
不動産販売(床面積ベース)は前年比0.4%減少。1─3月は1.8%減少していた。
新規着工(床面積ベース)も同21.2%減少。1─3月は19.2%減だった。
不動産デベロッパーが調達した資金は同6.4%減。1─3月は9.0%減少していた。