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12月OPEC産油量、前月比日量12万バレル増=ロイター月次調査

ロイターの原油市場調査によると、12月の石油輸出国機構(OPEC)産油量は日量2900万バレルで、11月に比べ12万バレル増加した。資料写真(2023年 ロイター/Heinz-Peter Bader)
[ロンドン 4日 ロイター] - ロイターの原油市場調査によると、12月の石油輸出国機構(OPEC)産油量は日量2900万バレルで、11月に比べ12万バレル増加した。OPECとロシアなど主要産油国で構成するOPECプラスは相場を支えるために減産で合意していた。
加盟国のうち減産目標を定められている10カ国の産油量は目標を78万バレル下回った。11月は80万バレル未達だった。減産履行率は161%と引き続き超過達成で、11月の163%からやや低下した。
12月は、原油の盗難や産油地域の治安の悪化の対応に苦慮してきたナイジェリアで生産が復旧し、全体の増加につながった。ナイジェリアの生産量は日量135万バレルと、11月の118万バレルから増えた。
OPECプラスは11月から日量200万バレル、OPEC10カ国だけでは同約127万バレルの減産を決めていた。12月についても同じ目標が適用された。
ナイジェリアやアンゴラなど多くの産油国が合意されたレベルの生産能力を欠いているため、生産量は依然として目標を下回っている。
ロイターの原油市場調査は外部情報筋の輸送データやリフィニティブ・アイコンの取引データ、タンカー追跡会社、石油会社関係者やOPECなどの情報に基づき集計している。