ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=続伸、インフレ楽観視の前日の流れ継続

2022年11月12日(土)07時19分

米国株式市場は、続伸して終了した。10月の米消費者物価指数(CPI)伸びが鈍化したことで米利上げペースが減速するとの観測で上昇した前日の流れを引き継いだ。(2022年 ロイター/Jeenah Moon)

[11日 ロイター] - 米国株式市場は、続伸して終了した。10月の米消費者物価指数(CPI)伸びが鈍化したことで米利上げペースが減速するとの観測で上昇した前日の流れを引き継いだ。

主要3指数のうち、ナスダック総合とS&P総合500種は大きく上昇。ダウ工業株30種はヘルスケア株の下落が重しとなり、上げ幅は限定された。

インガルス・アンド・スナイダー(ニューヨーク)のシニア・ポートフォリオ・ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「昨日の流れが続いた」とし、様子見姿勢を取っていた投資家が買いを入れていると指摘。市場はある意味で底入れした可能性があるとしながらも「最高値更新にはまだほど遠い水準にある」と述べた。

この日は、暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXが米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表。市場はやや神経質になった。

ただそれでもアマゾン・ドット・コムは4.3%上昇。アップルとマイクロソフトも1%を超えて上昇し、ナスダックの上昇を主導した。

一方、医療保険最大手ユナイテッドヘルス・グループが4.1%下落し、ダウの重しになった。

中国電子商取引大手のアリババ・グループ・ホールディングの米市場上場株は1.4%高。中国当局が新型コロナウイルス感染対策を一部緩和したことで買いが入った。

S&P主要11セクターでは6セクターが上昇。エネルギーが3.07%、通信サービスが2.48%、それぞれ上昇した。

S&Pグロース指数は1.6%高、バリュー株指数は0.3%高。

週足ではS&Pが5.9%、ダウが4.15%、ナスダックが8.1%、それぞれ上昇。

S&P総合500種では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.7対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は135億株。直近20営業日の平均は120億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33747.86 +32.49 +0.10 33797.7 33817. 33394.

5 96 43

前営業日終値 33715.37

ナスダック総合 11323.33 +209.18 +1.88 11124.7 11352. 11069.

5 43 83

前営業日終値 11114.15

S&P総合500種 3992.93 +36.56 +0.92 3963.72 4001.4 3944.8

8 2

前営業日終値 3956.37

ダウ輸送株20種 14554.55 +301.15 +2.11

ダウ公共株15種 927.43 -11.71 -1.25

フィラデルフィア半導体 2754.90 +82.39 +3.08

VIX指数 22.52 -1.01 -4.29

S&P一般消費財 1130.23 +27.16 +2.46

S&P素材 510.85 +5.88 +1.16

S&P工業 840.90 -0.87 -0.10

S&P主要消費財 765.85 -1.08 -0.14

S&P金融 595.51 +4.65 +0.79

S&P不動産 242.70 -0.26 -0.11

S&Pエネルギー 716.02 +21.28 +3.06

S&Pヘルスケア 1550.40 -20.10 -1.28

S&P通信サービス 166.45 +4.02 +2.48

S&P情報技術 2327.40 +39.45 +1.72

S&P公益事業 345.24 -4.00 -1.14

NYSE出来高 11.75億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 28120 - 150 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 28120 - 150 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

大和証Gの10-12月期、純利益は63.9%増の4

ワールド

原油先物上昇、トランプ関税を注視 週間では下落へ

ビジネス

蘭ASML、四半期決算での新規受注公表中止 株価乱

ワールド

トランプ氏「BRICS通貨つくるな」、対応次第で1
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 10
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中