ニュース速報

ビジネス

ロスネフチ、上期は13%増益 制裁下でコスト管理

2022年09月15日(木)18時18分

9月15日、ロシア国営石油会社ロスネフチが発表した上期(1─6月)決算は、株主帰属純利益が前年比13%増の4320億ルーブル(72億2000万ドル)だった。サマラ地方のロスネフチ石油施設で6日撮影(2022年 ロイター/Alexander Manzyuk)

[モスクワ 15日 ロイター] - ロシア国営石油会社ロスネフチが15日発表した上期(1─6月)決算は、株主帰属純利益が前年比13%増の4320億ルーブル(72億2000万ドル)だった。ウクライナ侵攻を受けた西側の制裁の影響で資金調達が難しくなるなど厳しい経営環境下でコスト管理の改善に取り組んでいる。

イゴール・セチン最高経営責任者(CEO)は「2022年上期は、不利な外部要因と違法な制裁という前例のない圧力下にあった。しかし、高い業務効率と適切な経営判断が奏功し事業の継続性を確保し、安定した業績をあげることができた」と述べた。

上半期の炭化水素生産量は日量485万石油換算バレル。資産売却を除外した比較可能なベースで前年比1.5%増となった。

石油販売は前年比5.7%増だった。

上半期末時点で債務は年初から12%減少した。

英石油大手BPは2月、ロシアのウクライナ侵攻を受け、保有するロスネフチの株式19.75%を全て売却すると発表した。

だが、ロスネフチのセチンCEOは6月、BPが依然として最大の民間株主だとし、BP向けの配当金は特別口座に移されると明らかにしていた。

ロスネフチは15日の決算発表で、BPはまだ配当金を受け取る資格があると説明した。

また、上半期の業績は中間配当の実施に向けた堅固な基盤となり、期末配当の増額が見込まれるとした。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア南部、黒海の石油流出で緊急事態宣言

ビジネス

25年度GDPギャップ+0.4%、7年ぶりプラス 

ワールド

ウクライナ、戦闘映像集積228年分 ドローン使い戦

ワールド

トルコ大統領、シリアのクルド人武装勢力に「武器放棄
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3個分の軍艦島での「荒くれた心身を癒す」スナックに遊郭も
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシアの都市カザンを自爆攻撃
  • 4
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 5
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 6
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 7
    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …
  • 8
    ウクライナ特殊作戦による「ロシア軍幹部の暗殺」に…
  • 9
    日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落
  • 10
    中国経済に絶望するのはまだ早い
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 4
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 7
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 8
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 9
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 10
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中