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セルシウス資金引き出し停止問題、米5州の証券当局が調査中

暗号資産(仮想通貨)預かり・貸し付けサービスの米セルシウスが顧客の全口座からの資金引き出しを停止している問題で、テキサス州証券監督当局の執行責任者ジョセフ・ロタンダ氏は6月16日ロイターに対し、同州とアラバマ、ケンタッキー、ニュージャージー、ワシントン計5州当局が調査に乗り出していると語った。13日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ワシントン 16日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)預かり・貸し付けサービスの米セルシウスが顧客の全口座からの資金引き出しを停止している問題で、テキサス州証券監督当局の執行責任者ジョセフ・ロタンダ氏は16日ロイターに対し、同州とアラバマ、ケンタッキー、ニュージャージー、ワシントン計5州当局が調査に乗り出していると語った。
ロタンダ氏によると、13日午前にこの問題で当局者が初めて協議し、調査に踏み切った。同氏はこの調査を最優先課題と見なしていると語った。
セルシウスは極端な市場環境になっていることを理由に、口座からの引き出しや口座間の送金などを停止すると発表。長期的に資金引き出し義務に応じやすくするための措置だと主張している。
しかしロタンダ氏は「個人投資家の多数を含む顧客がただちに資産にアクセス必要があるかもしれないのに、口座からまだ引き出せないことが極めて懸念される。自分たちの投資資金にアクセスできないことは、金融上の重大な事態につながりかねない」と懸念をあらわにした。
アラバマ州証券委員会ディレクターのジョセフ・ボーグ氏も調査を認めた。セルシウスがこれまでのところ当局の問い合わせに応じようとしているとした上で、調査は始まったばかりだと述べた。同氏によると、米証券取引委員会(SEC)もセルシウスに連絡を取っている。
セルシウスと同社のマシンスキー最高経営責任者(CEO)はコメント要請に回答しなかった。