ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=小幅続落、不安定な相場続く

2022年01月28日(金)07時28分

米国株式市場は、小幅続落して終了した。2020年3月撮影(2022年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は、小幅続落して終了した。午前中には上昇していたが、その後押し戻されて下げに転じた。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢の強まりが示されたが、金融政策の先行きを巡る不透明感が高く、不安定な相場展開が続いている。ウクライナ情勢への警戒感も根強い。

主要株価3指数はここ数日、不安定な値動きとなっている。

FRBは25─26日に開いたFOMCで政策金利の据え置きを決定。パウエル議長はFOMC声明発表後の会見で、想定以上に金融引き締めに前向きな姿勢を示した。

フェデラルファンド(FF)金利先物は、今年5回近くの利上げを織り込む水準となっている。

米国では企業の第4・四半期決算発表が本格化しており、これまでにS&P総合500種採用企業のうち145社が業績を発表。リフィニティブのデータによると、このうち79%が市場予想を上回った。

ホライズン・インベストメント・サービシズのチャック・チャールソン最高経営責任者(CEO)は「決算や見通しはそれほど明るい数字ではなく、それが今週、株価の上値を抑えている」と語った。

半導体のインテルは大幅下落。同社は前日、第4・四半期決算を発表。売上高は過去最高を更新したものの、併せて公表した第1・四半期の利益見通しは市場予想を下回った。

電気自動車(EV)大手のテスラは11.6%安。同社は、サプライチェーン(供給網)の問題が2022年も続くとの見通しを示した。

競合のルーシッド・モーターズとリビアン・オートモーティブは、14.1%、10.5%、それぞれ下落した。

ネットフリックスは7.5%高。ウィリアム・アックマン氏が同社株を取得したと明らかにしたことが材料視された。

引け後に決算を発表したアップルは、時間外取引で4.4%高となった。2021年10─12月期決算は、利益がアナリスト予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.65対1の比率で上回った。ナスダックでも3.71対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は132億9000万株。直近20営業日の平均は118億6000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34160.78 -7.31 -0.02 34261.75 34773.32 34007.78

前営業日終値 34168.09

ナスダック総合 13352.78 -189.34 -1.40 13710.99 13765.91 13322.66

前営業日終値 13542.12

S&P総合500種 4326.51 -23.42 -0.54 4380.58 4428.74 4309.50

前営業日終値 4349.93

ダウ輸送株20種 14809.93 -218.68 -1.46

ダウ公共株15種 930.25 +7.38 +0.80

フィラデルフィア半導体 3244.00 -163.01 -4.78

VIX指数 30.49 -1.47 -4.60

S&P一般消費財 1369.52 -31.83 -2.27

S&P素材 520.10 +1.87 +0.36

S&P工業 837.31 -7.83 -0.93

S&P主要消費財 779.49 +4.47 +0.58

S&P金融 635.68 -5.91 -0.92

S&P不動産 283.75 -5.06 -1.75

S&Pエネルギー 503.75 +6.19 +1.24

S&Pヘルスケア 1489.36 +2.07 +0.14

S&P通信サービス 237.62 +0.69 +0.29

S&P情報技術 2654.50 -18.46 -0.69

S&P公益事業 341.25 +2.65 +0.78

NYSE出来高 11.67億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26575 + 355 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 26550 + 330 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ゼレンスキー氏、大統領選巡り議員と協議 他国からの

ビジネス

BofAの市場部門、第4四半期は10%増収も CE

ワールド

米の対スイス関税引き下げ、11月14日から遡及適用

ワールド

米、ベネズエラ沖でタンカー拿捕 一段と緊張高まる公
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア空軍の専門家。NATO軍のプロフェッショナルな対応と大違い
  • 2
    トランプの面目丸つぶれ...タイ・カンボジアで戦線拡大、そもそもの「停戦合意」の効果にも疑問符
  • 3
    「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎の物体」の姿にSNS震撼...驚くべき「正体」とは?
  • 4
    死者は900人超、被災者は数百万人...アジア各地を襲…
  • 5
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキン…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    「正直すぎる」「私もそうだった...」初めて牡蠣を食…
  • 8
    「安全装置は全て破壊されていた...」監視役を失った…
  • 9
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 10
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中