ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は連日の昨年来安値、FOMC通過も警戒感残る

2022年01月27日(木)12時13分

27日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比690円00銭安の2万6321円33銭と3日続落した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 27日 ロイター] - 27日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比690円00銭安の2万6321円33銭と3日続落した。朝方はプラス圏での推移となっていたものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢が警戒され、米株先物やアジア株の軟調な値動きに連れ安した。東証1部の騰落数は全体の約9割が下落し、ほぼ全面安となった。

寄り付きの日経平均は反発し、一時182円高まで上昇した。ただ、その後は米株先物やアジア株が軟化したことで、日経平均・TOPIXともに失速。連日の昨年来安値更新となり、日経平均は一時705円82銭の2万6305円51銭と、2020年11月26日以来、約1年2カ月ぶりの安値を付けた。

市場では、FOMCの結果はサプライズとはならなかったものの、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利上げの回数に関してあいまいな表現をしたことで警戒感がより高まったとの見方があった。「年内7回の利上げを織り込みに行くかどうか疑心暗鬼になっている」(国内証券)という。

FOMCでは、3月に利上げ開始の可能性が高いことを示唆したと同時に、3月に債券買い入れを終了させ、保有資産の大幅な圧縮に着手する計画を改めて示した。[nL4N2U63H6]

TOPIXは1.98%安の1854.38ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆7765億8800万円だった。東証33業種では、鉱業と保険業を除く31業種が値下がり。精密機器、サービス業、情報・通信業、電気機器、金属製品などが値下がり率上位に並んでいる。

個別では、日経平均の値がさ株が総じて軟調。ソフトバンクグループ<9984.T>は8%超安、東京エレクトロン<8035.T>、ファーストリテイリング<9983.T>、アドバンテスト<6857.T>、ダイキン工業<6367.T>も大幅安となった。

半面、前日に好決算を発表したファナック<6954.T>は3%超安、米穀物事業をカナダ社に売却すると発表した丸紅<8002.T>は2%超高となるなど、個別材料株はしっかりだった。

東証1部の騰落数は、値上がりが147銘柄(6%)、値下がりが1975銘柄(90%)、変わらずが62銘柄(2%)だった。

*情報を更新しました。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

次期FRB議長、クリスマス前にトランプ大統領が発表

ビジネス

外国勢の米国債保有、9月は減少 日本が増加・中国減

ワールド

米クラウドフレアで一時障害、XやチャットGPTなど

ワールド

エプスタイン文書公開法案、米上下院で可決 トランプ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中