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中国のCP返済延滞が急増、不動産企業の債務問題が影響

短期資金を調達するコマーシャルペーパー(CP)の支払いを常に延滞している中国企業の数は12月に前月から26%増えた。不動産開発企業の返済余力が流動性危機によって低下した影響が見られた。北京で2018年12月撮影(2022年 ロイター/Jason Lee)
[上海 12日 ロイター] - 短期資金を調達するコマーシャルペーパー(CP)の支払いを常に延滞している中国企業の数は12月に前月から26%増えた。不動産開発企業の返済余力が流動性危機によって低下した影響が見られた。
世茂集団、佳兆業集団、緑地集団の系列会社も含まれている。
上海票据交易所によると、8月1日─12月31日の期間に3本以上のCPの返済が延滞した企業は484社に上った。
11月時点よりも100社強増えており、不動産部門の95社が含まれた。
建築資材会社や装飾会社の延滞も増えており、不動産開発会社の債務問題が波及している可能性もある。
先週に融資が不履行になったと発表後、債権者と支払い方法を協議している不動産開発会社、世茂集団のプロジェクトに参画する企業4社も含まれた。
債務の返済で問題を抱えている佳兆業集団の系列会社や、緑地集団、栄盛房地産発展の系列会社も含まれている。
中国の規制当局は昨年、不動産部門の膨張した債務を抑制する取り組みの一環として、CPについて情報開示の拡大を求めるなど、監視を強めた。