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NY外為市場=ドル堅調、利上げ観測背景に米国債利回り上昇

1月3日、ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを実施する軌道から外れないとの観測から米国債利回りが上昇したことを背景に、ドルが主要通貨に対して上昇した。 写真はトルコ・アンカラの両替所でドル紙幣を数える人。2021年11月撮影(2022年 ロイター/Cagla Gurdogan)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを実施する軌道から外れないとの観測から米国債利回りが上昇したことを背景に、ドルが主要通貨に対して上昇した。
新型コロナウイルスのオミクロン変異株の拡散で世界的な渡航などが制約を受けているものの、大規模なロックダウン(都市封鎖)の導入は回避できるとの楽観的な見方が市場ではなお支配的になっている。
FRBが年央までに利上げを開始するとの観測の中、この日の債券市場では金利動向に敏感に反応する2年債利回りが2020年3月以来の高水準を付けたほか、10年債と5年債の利回りが6週間ぶりの水準に上昇した。
ブレガー・キャピタル(トロント)のプレジデント兼最高経営責任者(CEO)、エリック・ブレガー氏は「新型コロナに関するニュースの市場での賞味期限は短い」と指摘。この日の取引については「株価がプラス圏にあり、原油価格も上昇していることで、リスクオフの気配は感じられない。国債利回りが主な動意になっている」と述べた。
新型コロナを巡っては、米食品医薬品局(FDA)がこの日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンについて、12─15歳への追加接種(ブースター接種)を承認。また2回目の接種から追加接種するまでの期間を従来の6カ月から5カ月へと短縮した。
米経済指標では、商務省が発表した11月の建設支出(季節調整済み)が年率換算で前月比0.4%増加。公共部門が軟調だったものの、民間部門の一戸建て住宅建設が活発だった。
主要6通貨に対するドル指数は0.552%高。ユーロは0.64%安の1.1295ドル。円は対ドルで0.17%安の115.27円。英ポンドは対ドルで0.35%安の1.3482ドル。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.61%安の4万6587.63ドル。
ドル/円 NY終値 115.32/115.34
始値 115.06
高値 115.36
安値 114.97
ユーロ/ドル NY終値 1.1294/1.1298
始値 1.1354
高値 1.1364
安値 1.1281