ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏総合PMI、11月は速報値から低下 コロナで見通し悪化

2021年12月03日(金)18時49分

 12月3日、IHSマークイットが発表した11月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は55.4で、10月の54.2から上昇。独パッサウで3日撮影(2021年 ロイター/Andreas Gebert)

[ロンドン 3日 ロイター] - IHSマークイットが3日発表した11月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は55.4で、10月の54.2から上昇。ただし速報値の55.8から下方改定された。

IHSマークイットのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「PMIが示唆する経済成長率の改善は短命に終わりそうだ。需要の伸びが減速しただけでなく、将来の成長見通しも低下した。パンデミックへの懸念が再燃している」と述べた。

新規事業指数は55.1から54.7に低下し4月以来の低水準となった。

サービス部門PMIは55.9。10月の54.6から上昇したものの速報値の56.6から下方改定された。

今後1年の楽観度を示す事業期待指数は69.0から66.7に低下し2月以来の低水準となった。

欧州では新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、一部で行動制限が導入されている。そこに新たな変異株「オミクロン」が出現した。

ウィリアムソン氏は「今回のデータはオミクロン株のニュースが出る前にに収集された。目先の見通しのさらなる悪化は避けられない」と述べた。

1日発表の製造業PMI改定値は前月から小幅上昇した。ただサプライチェーン(供給網)の目詰まりが悪化して生産が抑制され、原材料コストは過去20年余りで最大の上昇となった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアがウクライナを大規模攻撃、3人死亡 各地で停

ワールド

中国、米国に核軍縮の責任果たすよう要求 米国防総省

ビジネス

三井住友トラスト、次期社長に大山氏 海外での資産運

ビジネス

台湾の11月輸出受注、39.5%増 21年4月以来
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 5
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 6
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 7
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中