ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=反発、オミクロン株による影響消化

2021年12月03日(金)07時10分

米国株式市場は反発して取引を終えた。4月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」出現による影響を消化する中、このところの売りで値下がりした銘柄に買いが入った。

主要株価3指数がいずれも上昇。グロース(成長)株よりバリュー(割安)株を選好する動きが見られ、景気に敏感な小型株や輸送株が相場全体をアウトパフォームした。

ダウ工業株30種はボーイングの上げに支えられ、3月5日以来の大幅な上昇率を記録した。

LPLフィナンシャルのチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「このところの下落を受けて買いが戻り始め、株価を押し上げたが、オミクロン株を巡る不透明感はくすぶっている」と述べた。

バイデン米大統領は2日、オミクロン株の感染が国内で確認されたことを踏まえ、感染対策強化に向けた一連の指針を発表した。自宅で行うコロナ検査を無料とするため、民間の健康保険会社に対し、顧客への検査キット費用払い戻しを義務付ける。

市場ではここ1週間ほどオミクロン株を巡る懸念が広がり、各国で新たな制限措置が導入される中、特に旅行関連株が大きな打撃を受けた。これらの銘柄もこの日は回復し、S&P1500航空指数は7.5%、ホテル・レストラン指数は3.8%、それぞれ上昇した。

米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は予想より小幅な増加にとどまり、労働市場の需給逼迫を示した。米民間雇用調査会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが発表した米企業による11月の人員削減計画も前月比34.8%減少し、1993年5月以来の低水準となった。市場の関心は3日発表の11月雇用統計に集まる。

S&P500の主要11セクターはいずれもプラス圏で取引を終え、工業、エネルギー、金融の上昇が目立った。

個別銘柄ではボーイングが7.5%急伸。中国航空当局が「737MAX」の運航再開に向けた耐空性改善命令(AD)を出したことが支援材料となった。

スーパーマーケットチェーンのクローガーは11%高。通期の売上高・利益見通しを上方修正した。

クレジットカードのビザ、マスターカード、アメリカン・エキスプレスもそれぞれ4%超上昇した。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.49対1の比率で上回った。ナスダックでも1.79対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は128億5000万株。直近20営業日の平均は114億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34639.79 +617.75 +1.82 34076.25 34759.65 34076.25

前営業日終値 34022.04

ナスダック総合 15381.32 +127.27 +0.83 15181.82 15444.54 15150.12

前営業日終値 15254.05

S&P総合500種 4577.10 +64.06 +1.42 4504.73 4595.46 4504.73

前営業日終値 4513.04

ダウ輸送株20種 15949.23 +455.68 +2.94

ダウ公共株15種 904.10 +11.61 +1.30

フィラデルフィア半導体 3810.82 +0.07 0.00

VIX指数 27.95 -3.17 -10.19

S&P一般消費財 1604.24 +18.51 +1.17

S&P素材 535.25 +10.37 +1.98

S&P工業 862.59 +24.22 +2.89

S&P主要消費財 734.58 +5.85 +0.80

S&P金融 641.08 +17.66 +2.83

S&P不動産 299.76 +7.79 +2.67

S&Pエネルギー 418.41 +11.59 +2.85

S&Pヘルスケア 1513.59 +6.00 +0.40

S&P通信サービス 259.86 +4.13 +1.62

S&P情報技術 2944.32 +24.59 +0.84

S&P公益事業 337.18 +4.05 +1.21

NYSE出来高 12.13億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 27905 + 155 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 27895 + 145 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国こそが「真の脅威」、台湾が中国外相のミュンヘン

ワールド

米中「デカップリング論」に警鐘、中国外相がミュンヘ

ビジネス

ウォルマート決算や経済指標に注目、「AIの負の影響

ワールド

ドバイ港湾DPワールドのトップ辞任、「エプスタイン
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活動する動画に世界中のネット民から賞賛の声
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    それで街を歩いて大丈夫? 米モデル、「目のやり場に…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 8
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 9
    【インタビュー】「4回転の神」イリヤ・マリニンが語…
  • 10
    機内の通路を這い回る男性客...閉ざされた空間での「…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 10
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中