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海運マースク、第3四半期は運賃高騰で大幅増益 航空貨物で買収
海運大手APモラー・マースクが2日発表した第3・四半期決算は、大幅増益だった。港の混雑でコンテナ貨物取扱量が減ったものの、海上運賃の高騰が寄与した。スエズ運河で7月撮影。(2021年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh)
[コペンハーゲン 2日 ロイター] - 海運大手APモラー・マースクが2日発表した第3・四半期決算は、大幅増益だった。港の混雑でコンテナ貨物取扱量が減ったものの、海上運賃の高騰が寄与した。マースクはこの日、航空分野を主力とするドイツの貨物混載事業者(フレート・フォワーダー)のセネター・インターナショナル社を買収すると発表した。
マースクは今年の世界のコンテナ需要伸び率予想を7─9%と、従来予想の6─8%から上方修正。海運部門の伸びはそれを下回ると予想した。
海上輸送能力を拡大したにもかかわらず、第3・四半期のコンテナ貨物取扱量は前年同期を若干下回り、2019年第3・四半期を4%下回った。
取扱量の減少は、混雑や物品の不足でアジアからの輸出が減ったことが主な要因とマースクは説明した。
買収するセネター・インターナショナル社については、企業価値を6億4400万ドル程度と評価。ボーイング機2機とともに取得する。
マースクは、収入の3分の2を海運事業で得ているが、空や陸の輸送も拡充し、ウォルマートなどの顧客にワンストップの輸送サービスを提供したいと考えている。
第3・四半期の利払い・税・償却前利益(EBITDA)は3倍増の69億ドル。9月16日に発表した速報値は70億ドルだった。