ニュース速報

ビジネス

海運マースク、第3四半期は運賃高騰で大幅増益 航空貨物で買収

2021年11月02日(火)20時01分

海運大手APモラー・マースクが2日発表した第3・四半期決算は、大幅増益だった。港の混雑でコンテナ貨物取扱量が減ったものの、海上運賃の高騰が寄与した。スエズ運河で7月撮影。(2021年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh)

[コペンハーゲン 2日 ロイター] - 海運大手APモラー・マースクが2日発表した第3・四半期決算は、大幅増益だった。港の混雑でコンテナ貨物取扱量が減ったものの、海上運賃の高騰が寄与した。マースクはこの日、航空分野を主力とするドイツの貨物混載事業者(フレート・フォワーダー)のセネター・インターナショナル社を買収すると発表した。

マースクは今年の世界のコンテナ需要伸び率予想を7─9%と、従来予想の6─8%から上方修正。海運部門の伸びはそれを下回ると予想した。

海上輸送能力を拡大したにもかかわらず、第3・四半期のコンテナ貨物取扱量は前年同期を若干下回り、2019年第3・四半期を4%下回った。

取扱量の減少は、混雑や物品の不足でアジアからの輸出が減ったことが主な要因とマースクは説明した。

買収するセネター・インターナショナル社については、企業価値を6億4400万ドル程度と評価。ボーイング機2機とともに取得する。

マースクは、収入の3分の2を海運事業で得ているが、空や陸の輸送も拡充し、ウォルマートなどの顧客にワンストップの輸送サービスを提供したいと考えている。

第3・四半期の利払い・税・償却前利益(EBITDA)は3倍増の69億ドル。9月16日に発表した速報値は70億ドルだった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国人民銀、一部銀行の債券投資調査 利益やリスクに

ワールド

香港大規模火災、死者159人・不明31人 修繕住宅

ビジネス

ECB、イタリアに金準備巡る予算修正案の再考を要請

ビジネス

トルコCPI、11月は前年比+31.07% 予想下
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 3
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 4
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 8
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 9
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 10
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドロー…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中