ニュース速報

ビジネス

カナダ企業、需要増加やコスト上昇圧力の高まりを想定=中銀調査

2021年10月19日(火)03時54分

カナダ中銀が18日に公表した調査で、国内企業の大半が新型コロナウイルスのパンデミックの収束に伴い需要が増加すると見込んでいるものの、コスト上昇圧力が高まるとの見方を示していることが分かった。トロントで2013年1月撮影(2021年 ロイター/Mark Blinch)

[オタワ 18日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)が18日に公表した調査で、国内企業の大半が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の収束に伴い需要が増加すると見込んでいるものの、供給の制約により販売が制限され、コスト上昇圧力が高まるとの見方を示していることが分かった。

景気見通しを示す指標は第3・四半期で4.71と第2・四半期の3.96から上昇し、過去最高を記録。「前向きな景況感は地域やセクターを問わず共通している。大半の企業が米国を中心とする外需や内需の健全な成長を引き続き見込んでいる」とした。

一方で、労働力不足など供給面での課題に直面している企業が増えているほか、供給網の混乱が一段と広がっており、多くの企業が202年下半期まで続くと想定。供給上の制約が販売やコスト構造に影響を与えるとみられている上、労働力確保に向け賃金引き上げを計画している企業も増えており、「企業は労働力やその他の投入コストの増加を引き続き顧客に転嫁する意向だ」とした。

調査対象となった企業の約45%は、今後2年間のインフレ率が3%以上になると予想。その半数がインフレ要因は一時的と回答した。

調査は約100社を対象に8月20日─9月16日に実施された。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ネクスペリア中国部門「在庫十分」、親会社のウエハー

ワールド

トランプ氏、ナイジェリアでの軍事行動を警告 キリス

ワールド

シリア暫定大統領、ワシントンを訪問へ=米特使

ビジネス

伝統的に好調な11月入り、130社が決算発表へ=今
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中