ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=大幅安、米債利回り上昇に反応 インフレ懸念深まる

2021年09月29日(水)07時12分

米国株式市場は大幅安。インフレの高止まりや米債務上限引き上げを巡る懸念が深まる中、米債利回りの上昇に反応し、幅広い銘柄に売りが広がった。写真は27日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は大幅安。インフレの高止まりや米債務上限引き上げを巡る懸念が深まる中、米債利回りの上昇に反応し、幅広い銘柄に売りが広がった。

主要3指数はいずれもほぼ2%かそれ以上値を下げ、金利に敏感なテクノロジー関連株の下落が目立った。

S&P総合500種は5月以来、ナスダック総合は3月以来の大幅な下落率となった。

LPLフィナンシャルのシニア市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「ここ1週間の(米国債)利回り急上昇を受け、熟考は後回しにしてとりあえず売る動きが出ている」とした上で、この日は複数の要因が地合いを圧迫したと指摘。「債務上限や歳出法案、増税を巡る与野党の攻防が全体的に投資家心理の重しになり、かなりの規模の売りになった」と述べた。

この日は金を含む大半の資産が軟調で、幅広いリスクオフを示唆した。

イエレン米財務長官は、2021年末のインフレ率が4%前後になるとの見通しを示した。また、議会指導部に宛てた書簡で、債務上限の引き上げ、もしくは上限適用の凍結が決定されなければ経済に「深刻な被害」が及ぶ可能性があると警告し、回避に向けて行動するよう促した。

上院共和党は、現行28兆4000億ドルの連邦政府債務上限を22年末まで適用停止とする法案の採決を阻止した。

コンファレンス・ボード(CB)が発表した9月の米消費者信頼感指数は2月以来の水準に低下。新型コロナウイルスの感染が拡大し、短期的な経済の先行きに対する懸念が強まった。

S&P500の主要11セクターでは、エネルギーを除く全部門がマイナス圏で引け、情報技術と通信サービスの下落率が最大となった。

S&Pグロース指数は7月以来の低水準で終了。下落率は2月以来の大きさとなった。

マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、アルファベットが2.4─3.6%下げ、S&P500とナスダックの重しとなった。

一方、フォード・モーターは1.1%高。同社は27日、提携相手の韓国SKイノベーション096770.KSと共同で114億ドルを投資し、米国に電動ピックアップトラック「F─150ライトニング」の組立工場と、3つの電池工場を新設すると発表した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.35対1の比率で上回った。ナスダックでは4.52対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は122億7000万株。直近20営業日の平均は103億7000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34299.99 -569.38 -1.63 34747.70 34798.21 34254.65

前営業日終値 34869.37

ナスダック総合 14546.68 -423.29 -2.83 14787.21 14817.74 14539.88

前営業日終値 14969.97

S&P総合500種 4352.63 -90.48 -2.04 4419.54 4419.54 4346.33

前営業日終値 4443.11

ダウ輸送株20種 14321.22 -152.50 -1.05

ダウ公共株15種 869.74 -12.33 -1.40

フィラデルフィア半導体 3314.39 -131.06 -3.80

VIX指数 23.25 +4.49 +23.93

S&P一般消費財 1450.27 -29.69 -2.01

S&P素材 506.63 -6.57 -1.28

S&P工業 844.03 -9.80 -1.15

S&P主要消費財 721.74 -10.15 -1.39

S&P金融 634.55 -10.21 -1.58

S&P不動産 280.74 -1.75 -0.62

S&Pエネルギー 401.67 +1.84 +0.46

S&Pヘルスケア 1491.77 -25.81 -1.70

S&P通信サービス 269.75 -7.76 -2.79

S&P情報技術 2644.49 -81.36 -2.98

S&P公益事業 323.09 -4.00 -1.22

NYSE出来高 10.56億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 29585 - 335 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 29520 - 400 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EU、グリーンランド支持 国際法違反容認せず=コス

ワールド

トランプ氏、グリーンランド購入巡り活発な協議 NA

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏との会談を希望 「安全の

ワールド

米、ベネズエラ安定化・復興へ3段階計画 国務長官が
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 5
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 6
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 7
    公開されたエプスタイン疑惑の写真に「元大統領」が…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 10
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 10
    感じのいい人が「寒いですね」にチョイ足ししている…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中