ニュース速報

ビジネス

街角景気、8月は-13.7ポイントで過去4番目の大幅低下

2021年09月08日(水)15時31分

 9月8日、内閣府が発表した8月の景気ウオッチャー調査で、景気の現状判断DIは34.7となり、前月比13.7ポイント低下した。写真は都内で8月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日に発表した8月の景気ウオッチャー調査で、景気の現状判断DIは34.7となり、前月から13.7ポイント低下した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、下げ幅は過去4番目の大きさとなった。先行き指数は前月から4.7ポイント低下し、43.7となった。

家計動向関連DIが前月から15.9ポイント、企業動向関連DIが同8.8ポイント、雇用動向関連DIが同8.9ポイント、それぞれ低下。内閣府は、景気判断の表現を「新型コロナウイルス感染症の影響により、持ち直しに弱さがみられる」とし、前回から下方修正した。

立て続けに公衆衛生上の措置が取られ、「売り上げが大幅に減少している」(北関東=居酒屋)との声が出ていた。感染対策に加え、最繁忙期の中旬に長雨が降り「来場者が急減した」(東海=レジャーランド)との声もあった。

内閣府は、先行きについて「内外の感染症の動向に対する懸念が強まっているが、ワクチン接種の進展等による持ち直しの期待が見られる」とまとめた。

百貨店など、ワクチン接種率の拡大による消費意欲の高まりに期待を示す向きがいる一方、「コロナ禍で東南アジアからの部品調達に問題がある。車の生産に大きな影響が出ており、受注があるものの納車ができない」(東海=乗用車販売店)との声もあった。

調査期間は8月25日から31日。政府は同25日、緊急事態宣言の対象地域に8道県を追加し、発令地域を21都道府県に広げることを決めた。まん延防止等重点措置の適用地域12県と合わせ、全国47都道府県の7割で厳しい感染対策が取られることになった。

(杉山健太郎 編集:山川薫)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

尹大統領拘束令状の期限迫る、大統領警護処は執行協力

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、4週連続横ばい=ベーカ

ビジネス

伊首相、トランプ氏と会談 米南部私邸を訪問

ワールド

米新車販売24年は約1600万台、HVがけん引 E
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...ミサイル直撃で建物が吹き飛ぶ瞬間映像
  • 2
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡...池井戸潤の『俺たちの箱根駅伝』を超える実話
  • 3
    ウクライナ水上ドローンが「史上初」の攻撃成功...海上から発射のミサイルがロシア軍ヘリを撃墜(映像)
  • 4
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 5
    肥満度は「高め」の方が、癌も少なく長生きできる? …
  • 6
    気候変動と生態系の危機が、さらなる環境破壊を招く.…
  • 7
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 8
    わが子の亡骸を17日間離さなかったシャチに新しい赤…
  • 9
    フランス政治は大混迷も、ルペンにとって2025年は厳…
  • 10
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 1
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も助けず携帯で撮影した」事件がえぐり出すNYの恥部
  • 2
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 3
    JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強みは『個性』。そこを僕らも大切にしたい」
  • 4
    カヤックの下にうごめく「謎の影」...釣り人を恐怖に…
  • 5
    イースター島で見つかった1億6500万年前の「タイムカ…
  • 6
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 7
    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…
  • 8
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...…
  • 9
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡…
  • 10
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中