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米国株式市場=ナスダック最高値、ハイテク株に買い
米国株式市場はナスダック総合が終値ベースの最高値を更新し、S&P総合500種は最高値近辺で取引を終了した。写真は20日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)
[1日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合が終値ベースの最高値を更新し、S&P総合500種は最高値近辺で取引を終了した。9月相場入りし、ハイテク株への買いが再び強まったほか、8月のADP全米雇用報告がハト派的な金融政策を支持する内容になったことを受けた。
低金利環境の恩恵を受けやすい情報技術セクターが上昇。アップルは0.4%上昇し、終値で過去2番目に高い水準を付けた。フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、グーグル親会社アルファベットは0.2─0.7%高。
ディフェンシブセクターとされる公益事業と不動産がアウトパフォームした。
RMBキャピタルの共同最高投資責任者(CIO)、クリス・グラフ氏は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で景気回復が幾分不安定になることを踏まえると、将来的な成長の可能性が最も高い投資先を模索する動きになるだろう」と述べた。
8月のADP全米雇用報告は、民間部門雇用者の増加数が37万4000人と、予想の61万3000人を大きく下回った。
一方、8月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数は59.9と、市場予想(58.6)に反して前月から上昇した。新規受注が好調だった。ただ人手不足により、雇用が9カ月ぶりの低水準となった。
グラフ氏は「3日には雇用統計が発表されるが、より重要になっているのは、来週の求人データとその翌週の消費者物価指数(CPI)の発表だ」と指摘。ここ数週間で雇用とインフレについて多くのことが明らかになり、米連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の縮小)や金利政策に関する期待がリセットされるだろうと話した。
エネルギー指数は1.5%安となり、3営業日続落した。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は1日に開いた閣僚会合で、毎月日量40万バレルずつ協調減産を縮小するとした前回会合の合意を維持することを決定した。これを受けて原油価格は横ばいとなったが、ハリケーン「アイダ」による米エネルギーインフラへの被害の全容はまだ明らかになっていない。
米取引所の合算出来高は98億1000万株。直近20営業日の平均は89億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35312.53 -48.20 -0.14 35387.55 35407.37 35287.05
前営業日終値 35360.73
ナスダック総合 15309.38 +50.15 +0.33 15308.98 15379.50 15302.11
前営業日終値 15259.24
S&P総合500種 4524.09 +1.41 +0.03 4528.80 4537.11 4522.02
前営業日終値 4522.68
ダウ輸送株20種 14751.62 +90.14 +0.61
ダウ公共株15種 945.37 +11.07 +1.18
フィラデルフィア半導体 3399.95 -17.77 -0.52
VIX指数 16.11 -0.37 -2.25
S&P一般消費財 1467.67 -0.42 -0.03
S&P素材 535.04 -1.48 -0.28
S&P工業 878.46 -3.18 -0.36
S&P主要消費財 751.91 +3.77 +0.50
S&P金融 633.34 -3.92 -0.62
S&P不動産 302.91 +5.03 +1.69
S&Pエネルギー 356.80 -5.46 -1.51
S&Pヘルスケア 1573.95 +0.34 +0.02
S&P通信サービス 288.46 +1.51 +0.53
S&P情報技術 2786.80 +0.70 +0.03
S&P公益事業 351.38 +4.52 +1.30
NYSE出来高 8.69億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28535 + 45 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 28535 + 45 大阪比