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日経平均は反落、景気敏感株中心に幅広く売られる
東京株式市場で日経平均は反落した。新型コロナウイルスの感染拡大から景気回復の遅れが懸念され、景気敏感株を中心に幅広く売られた。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。新型コロナウイルスの感染拡大から景気回復の遅れが懸念され、景気敏感株を中心に幅広く売られた。突っ込んだ後は下げ渋る形になったものの、需給悪化が気にされており、終始見送りムードに支配された。
6日の米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が下落。経済成長との関連性が高い一部のセクターに利益確定売りが出た。一方、ナスダック総合は上昇し、終値ベースの最高値を更新した。
米株安を受けて日本株は朝方から軟調なスタート。寄り付き後は一時400円を超す大幅下落となったものの、その後は下げ渋って一進一退の展開となった。依然として買い材料に乏しい状態が続いており、見送りムードが強い。
市場では「週末までETFの分配金を捻出するための換金売りが続くと警戒されており、これが上値の圧迫要因になっている」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)との声が聞かれる。
また「感染者数の拡大で景気回復の遅れが懸念されており、欧米・日本ともに景気敏感株が軟調な展開を余儀なくされている」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との指摘もあった。
TOPIXは0.86%安。東証1部の売買代金は2兆2938億9200万円とやや膨らんでいる。東証33業種では、精密機器を除いた32業種が値下がりした。個別では、トヨタ自動車など主力株が総じて軟調。半面、村田製作所が高い。
東証1部の騰落数は、値上がり415銘柄に対し、値下がりが1709銘柄、変わらずが67銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28366.95 -276.26 28262.40 28161.75
─28434.99
TOPIX 1937.68 -16.82 1933.31 1926.61
─1944.46
東証出来高(万株) 106653 東証売買代金(億円) 22938.92