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独鉱工業生産指数、5月は前月比-0.3% 半導体の供給障害で
ドイツ連邦統計庁が7日発表した5月の鉱工業生産指数は、前月比0.3%低下した。供給障害が景気の回復を妨げていることが改めて浮き彫りとなった。写真は独国内の工場、3月撮影(2021年 ロイター/Andreas Gebert)
[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が7日発表した5月の鉱工業生産指数は、前月比0.3%低下した。半導体の供給障害が景気の回復を妨げていることが改めて浮き彫りとなった。
ロイターがまとめた市場予想は0.5%上昇だった。4月分は0.3%低下に上方修正された。
5月は機械や自動車など資本財の生産が3.4%減少する一方、消費財や中間財、建設材は増加した。
新型コロナウイルス対策の規制が始まる前の2020年2月と比べると、季節要因と稼働日の調整後ベースで5%低い水準にある。
独経済省は鉱工業生産指数の低下について、自動車業界を圧迫している半導体の供給障害が主因と指摘した。しかし需要が旺盛で輸出の見通しにも楽観的だとして、経済の先行きは引き続き明るいとの見方を示した。
VP銀行のエコノミスト、トーマス・ギッツェル氏は供給不足で生産が滞っていることで一部のエコノミストは成長予想を引き下げる可能性があると指摘した。
「年初の時点であまりに楽観的な成長予想を示したエコノミストは修正を迫られるだろう」と述べた。