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2020年の海外直接投資、対中国が最大 先進国向けは大幅縮小

国連貿易開発会議(UNCTAD)が24日に公表した報告書によると、2020年の海外直接投資(FDI)は、新型コロナウイルス危機から中国経済がいち早く回復する中、同国向けが最大となった。写真はコロナ禍からいち早く回復している中国の首都、北京の高層ビル街と近隣の発電所。今年1月15日に撮影。(2021年 ロイター/Tingshu Wang)
[25日 ロイター] - 国連貿易開発会議(UNCTAD)が24日に公表した報告書によると、2020年の海外直接投資(FDI)は、新型コロナウイルス危機から中国経済がいち早く回復する中、同国向けが最大となった。
2020年の対中国FDIは1630億ドルで、昨年の1400億ドルから増加した。米国は1340億ドルで、前年の2510億ドルから縮小した。
先進国に対するFDIは69%減と、落ち込みが目立った。
先週発表された中国の2020年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%増加し、予想を上回った。通年のGDPも2.3%増となり、多くの国が新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける中、主要国で唯一プラス成長を維持した。
2020年のFDIは、世界全体では前年から42%縮小し、8590億ドルとなった。
中南米・カリブ諸国へのFDIは37%、アフリカは18%、アジア発展途上国は4%、それぞれ減少した。東アジアへのFDI全体の3分の1を占めた。
UNCTADによると、2020年のFDIは、リーマン・ショック時の低水準を30%超下回った。