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中国・北京汽車、独ダイムラー保有株引き上げの意向=関係筋

2019年11月26日(火)03時53分

中国自動車大手の北京汽車集団が独自動車大手ダイムラーの保有株を引き上げる意向を表明したことが、複数の関係筋の話で明らかになった。北京で2016年4月撮影(2019年 ロイター/DAMIR SAGOLJ)

[北京/フランクフルト 25日 ロイター] - 中国自動車大手の北京汽車集団[BEJINS.UL]が独自動車大手ダイムラーの保有株を引き上げる意向を表明したことが、複数の関係筋の話で明らかになった。

北京汽車集団は7月、ダイムラーの株式5%を取得。関係筋によると、北京汽車集団傘下の上場企業、北京汽車工業(BAICグループ)<1958.HK>の幹部が10月中旬に開かれた投資家との会合で「両サイドは相互に保有株を引き上げる意向を持っている」と述べた。

北京汽車は英金融大手HSBCを通して当初5%のダイムラー株式を取得したが、ダイムラーが22日に当局に提出した文書によると、11月15日時点でHSBCがダイムラーの議決権5.23%を保有していた。

ダイムラーの広報担当者は25日、HSBCから議決権が5%を超えたとの報告を受けたと表明。HSBCの議決権拡大は北京汽車による株式購入に関連したものかとの質問に対しては「何も追加することはない」と述べるにとどめた。

この件に関して北京汽車からコメントは得られていない。

ダイムラーの株式9.7%を保有する筆頭株主の浙江吉利控股集団[GEELY.UL]は「ダイムラーには長期的な視野で投資を行っているため、いかなるボラティリティーにもわれわれは反応しない。ダイムラーの経営と戦略を支持している」とした。

ロイター
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