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EUと中国、200品目の地理的表示保護で合意 パルマハムなど

欧州連合(EU)と中国は6日、計200品目の産品について生産地と結び付けた名称を地理的表示(GI)として保護することで合意した。北京で昨年6月撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)
[北京 6日 ロイター] - 欧州連合(EU)と中国は6日、計200品目の産品について生産地と結び付けた名称を地理的表示(GI)として保護することで合意した。伊パルマの生ハム(プロシュット)やギリシャのフェタチーズ、アイリッシュウイスキー、中国のピーシェン豆板醤や安吉白茶(アンジーバイチャ)など、双方が生産するそれぞれ100品目が対象となる。今回の合意で双方のGI保護産品は従来の計20品目から大幅に拡大する。
ホーガン欧州委員(農業・農村開発担当)は「今回の合意はウィンウィンの内容で、双方の貿易関係を強化するだけでなく、農業・食品業界や消費者にとっても有益だ」と述べた。
在中EU商工会議所は、中国の法律ではGIが知的財産権として規定されておらず、法律の改正や執行力の強化が課題になると指摘した。
EUの対中農産物食品輸出は、今年8月までの1年間で128億ユーロ(141億9000万ドル)相当と、輸出先で米国についで第2位となっている。