ニュース速報

ビジネス

フォード、北米でセダン販売から撤退 一層の経費圧縮へ

2018年04月26日(木)11時41分

 4月25日、米自動車大手フォード・モーターは、経費節減と利益率押し上げについて、さらに急ピッチで進める計画を明らかに。その一環として北米市場で人気の低いセダンの販売から撤退する方針だ。北京の自動車ショーで撮影(2018年 ロイター/Jason Lee)

[デトロイト 25日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは25日、経費節減と利益率押し上げについて、以前に発表していたよりもさらに急ピッチで進める計画を明らかにした。その一環として北米市場で人気の低いセダンの販売から撤退する方針だ。

フォードは昨年秋、2022年までに経費を140億ドル減らすと投資家に説明したが、今回の計画で圧縮額を255億ドルに引き上げた。また世界全体で10%、北米で8%の利益率達成時期を22年から20年に前倒しした。

北米の製品ラインアップは、スポーツタイプ多目的車(SUV)やクロスオーバー車、小型トラックが消費者に好まれている状況を踏まえ、スポーツ車「マスタング」と来年発売予定のクロスオーバー車「フォーカス・アクティブ」の2種類に絞る。

一方、中型の「フュージョン」や大型の「トーラス」といったセダンの次世代モデルには投資しないという。

フォードは2017年の税引き前利益が前年の103億ドルから84億ドルに減少。投資家から製品ラインナップ改善と利益率引き上げを強く迫られていた。

同日発表した第1・四半期決算は、純利益が前年同期の16億ドルから17億4000万ドルに増加。1株利益は0.43ドルで、アナリスト予想の0.41ドルを超えた。

ただ調整後の税引き前利益率は6.4%から5.2%に低下した。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:中国、アフリカ債務免除に踏み込まず 新た

ワールド

イスラエルがヨルダン川西岸空爆、少なくとも5人死亡

ワールド

ベトナム、台風11号の死者150人超 ハノイで紅河

ワールド

情報BOX:米大統領選討論会、ハリス氏の「煽り作戦
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 2
    クルスク州「重要な補給路」がHIMARSのターゲットに...ロシアの浮橋が「跡形もなく」破壊される瞬間
  • 3
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙所不足が招く「マナー違反」
  • 4
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンシ…
  • 5
    運河に浮かぶのは「人間の手」? 通報を受けた警官…
  • 6
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 7
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 8
    川底から発見された「エイリアンの頭」の謎...ネット…
  • 9
    「生後45日までの子犬、宅配便で配送します」 韓国ペ…
  • 10
    米大統領選でトランプ・バンス陣営を襲う「ソファで…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 6
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 7
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 8
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 9
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 10
    世界最低レベルの出生率に悩む韓国...フィリピンから…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中