ニュース速報

ビジネス

貿易戦争の懸念、既に借り入れコスト引き上げ=クーレECB専務理事

2018年04月06日(金)19時21分

 4月6日、欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は、貿易戦争への懸念について、株式市場に悪影響を与え不確実性を生み出し、既に借り入れコストを上昇させているとの見解を示した。写真はロイターのインタビューに答える同専務理事。フランクフルトで昨年5月撮影(2018年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[チェルノッビオ(イタリア) 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は6日、貿易戦争への懸念について、株式市場に悪影響を与え不確実性を生み出し、既に借り入れコストを上昇させているとの見解を示した。

クーレ専務理事はイタリア北部チェルノッビオでのイベントで、「米国による鉄鋼・アルミニウムへの関税発表に反応した株価下落と、報復措置を巡る不確実性は、既に金融状況のタイト化につながっている」と述べた。

またECBのシミュレーションを引用し、米国の輸出入品全てに10%の関税をかけた場合、世界経済は最初の年で1%鈍化すると指摘。なかでも米国が最も打撃を受け、ユーロ圏はそれほど深刻な低下を受けないとした。

ECBの政策に関し直接的な言及はなかったが、貿易戦争がインフレのけん引役である成長率と雇用に悪影響を与えるとの見方を示した。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

フィッチ、イタリアの格付け見通し引き上げ 財政改善

ビジネス

米財政赤字、24年度は1.8兆ドル超で過去3番目の

ワールド

G7が初の国防相会合、ウクライナ支援やガザ停戦要求

ワールド

イスラエル軍によるガザ北部空爆で73人死亡=ハマス
MAGAZINE
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
2024年10月22日号(10/16発売)

米大統領選を揺るがす「オクトーバー・サプライズ」。最後に勝つのはハリスか? トランプか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料を1ウォンも払わず 「連絡先分からず」と苦しい言い訳
  • 2
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 3
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が始まって以来「最大規模」の超巨大爆発だった
  • 4
    「常軌を逸している」 トランプ、選挙集会で見せた「…
  • 5
    トランプが、娘から露骨に顔を背けて「完全無視」...…
  • 6
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 7
    グロズヌイ「巨大爆発」の瞬間映像...「戦時」の不安…
  • 8
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 9
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 10
    メーガン妃とヘンリー王子の「王室離脱の舞台裏」を…
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 3
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料を1ウォンも払わず 「連絡先分からず」と苦しい言い訳
  • 4
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 5
    「メーガン・マークルのよう」...キャサリン妃の動画…
  • 6
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 7
    『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思…
  • 8
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 9
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 10
    性的人身売買で逮捕のショーン・コムズ...ジャスティ…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 7
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 10
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中