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米の関税強化措置、「世界の鉄鋼貿易に影響大」=新日鉄住金社長
3月2日、新日鉄住金の進藤孝生社長は、トランプ米大統領が明らかにした鉄鋼とアルミニウム製品への輸入関税強化について、一方的な輸入制限措置が「全世界の鉄鋼貿易に大きな影響を与えることを大変危惧し、憂慮している」と表明した。2010年7月撮影(2018年 ロイター/Jo Yong-Hak)
[東京 2日 ロイター] - 新日鉄住金<5401.T>の進藤孝生社長は2日行った中期経営計画に関する記者会見で、トランプ米大統領が明らかにした鉄鋼とアルミニウム製品への輸入関税強化について、一方的な輸入制限措置が「全世界の鉄鋼貿易に大きな影響を与えることを大変危惧し、憂慮している」と強い懸念を表明した。
トランプ大統領は1日、米国が輸入している鉄鋼製品に対し25%、アルミニウム製品には11%の関税を課す方針を来週発表することを明らかにした。
進藤社長は、米国のこうした動きは他の国による対抗措置を招きかねないと指摘。「各国が、鉄鋼だけでなく他の産業においても対抗的な報復措置を発動すれば、世界の貿易が大きく停滞し、混乱することになるだろう」との危機感を示した。
同社への影響については、「来週の発表の中身をよく見たうえで、我々が受ける影響を注視したい」と語った。