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訂正:中国製造業PMI、1月は8カ月ぶり低水準=国家統計局
1月31日、中国国家統計局が31日発表した1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.3と、前月の51.6から低下。市場予想を下回り、8カ月ぶりの低水準となった。写真は河北省高邑県のセラミック工場。昨年12月撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)
[北京 31日 ロイター] - 中国国家統計局が31日発表した1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.3と、前月の51.6から低下。市場予想を下回り、8カ月ぶりの低水準となった。不動産市場の減速や政府による大気汚染対策が響いた。
ただ、業況改善・悪化の節目となる50は引き続き上回った。ロイター調査のアナリストは51.5に若干低下すると見込んでいた。
中国の2017年の経済成長率は、政府のインフラ投資や底堅い不動産市場、強い輸出を背景に予想を上回る6.9%となり、7年ぶり(訂正)に加速した。
ただ、足元で減速の兆しが表れるなか、政府による大気汚染対策の強化や高リスク融資の取り締まりにより先行き不透明感が強まっている。
キャピタル・エコノミクスは30日付のリサーチノートで「信用残高の伸び鈍化や不動産セクターの落ち込みが、今年の成長に対する向かい風になるだろう」としたうえで、「ただ今冬における温暖化ガス削減を目的とした大気汚染への取り締まりが終わりを迎えることで、今後数カ月においてPMIが短期的に上昇する可能性はある」と述べた。
内訳では、生産、新規受注合計、輸入の拡大ペースが前月比で鈍化。輸出受注は小幅に減少した。新規輸出受注指数は49.5で、前月を2.4%ポイント下回った。
ただ、製造業全体では19カ月連続で拡大が続いており、同国経済が減速しても緩やかなペースになるとの見方が強まっている。
1月の鉄鋼業PMIは50.9と、前月の50.2から低下した。
また1月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)は55.3と、昨年12月の55から上昇し、4カ月ぶりの高水準となった。
中国のサービス部門は国内経済の半分以上を占め、賃金上昇で消費者の購買力が高まっている。
中国指導部は、投資と輸出に大きく依存する経済モデルのリバランス(不均衡是正)に向け、サービスと消費の伸びに期待をかけている。
国家統計局は今回初めて、製造業とサービス業を合わせた総合PMIを発表。1月の総合PMIは54.6と、業況改善・悪化の節目となる50を大幅に上回った。
*英文の訂正により3段落目の「6年ぶり」を「7年ぶり」に訂正します。