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第4次安倍内閣、1日夜に発足へ 補正予算編成を指示
11月1日、衆院本会議は、安倍晋三自民党総裁を首相に指名した。参院本会議での指名を受けて第98代首相が選出され、第4次安倍内閣が発足する。麻生副総理兼財務大臣(右)と話す安倍首相(中央)。国会内衆院本会議場で撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 1日 ロイター] - 第4次安倍晋三内閣が1日夜、発足する。看板政策アベノミクスを加速させ、デフレ脱却を実現できるかが焦点となる。首相は、新内閣発足直後の初閣議で、2017年度補正予算案の編成を指示。
衆院選で公約に掲げた教育無償化を柱とする2兆円規模の政策パッケージ策定と併せ、可能な政策から速やかに実施したい考え。
菅義偉官房長官は同日夕、全閣僚の留任を発表。党四役も続投させ、憲法改正推進本部の保岡興治本部長の後任には、細田博之前総務会長を起用した。憲法9条への自衛隊明記を柱とする憲法改正に向け、与野党の議論が深まるかも注目される。
17年度補正予算案では、通常の事務的経費に加え、1)日欧経済連携協定(EPA)、2)人づくり、3)生産性革命、4)災害対策――を柱に歳出を追加するとみられる。
看板政策である「人づくり革命」「生産性革命」の実現に向けて2兆円規模の政策パッケージを策定、それと併せ、幼児教育の無償化や待機児童解消などを念頭に、一部を前倒しで実施する。
1日に召集された特別国会の会期は12月9日までの39日間。安倍首相の所信表明演説や各党の代表質問、衆参の予算委での審議など具体的な日程が、与野党で調整される見通し。
17年度補正予算案と18年度当初予算案は、特別国会閉会後の12月下旬にかけ閣議決定し、年明けの通常国会に提出する。
安倍首相の在任期間は、1日現在で佐藤栄作、吉田茂両元首相に次ぐ戦後3位の長さとなっている。衆院選での圧勝を受け、長期政権の基盤が一段と強まったとの見方が与党内で広がっている。
*内容を追加します。
(ロイター日本語ニュース 編集:田巻一彦)