ニュース速報

ビジネス

第4次安倍内閣、1日夜に発足へ 補正予算編成を指示

2017年11月01日(水)17時46分

 11月1日、衆院本会議は、安倍晋三自民党総裁を首相に指名した。参院本会議での指名を受けて第98代首相が選出され、第4次安倍内閣が発足する。麻生副総理兼財務大臣(右)と話す安倍首相(中央)。国会内衆院本会議場で撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 1日 ロイター] - 第4次安倍晋三内閣が1日夜、発足する。看板政策アベノミクスを加速させ、デフレ脱却を実現できるかが焦点となる。首相は、新内閣発足直後の初閣議で、2017年度補正予算案の編成を指示。

衆院選で公約に掲げた教育無償化を柱とする2兆円規模の政策パッケージ策定と併せ、可能な政策から速やかに実施したい考え。

菅義偉官房長官は同日夕、全閣僚の留任を発表。党四役も続投させ、憲法改正推進本部の保岡興治本部長の後任には、細田博之前総務会長を起用した。憲法9条への自衛隊明記を柱とする憲法改正に向け、与野党の議論が深まるかも注目される。

17年度補正予算案では、通常の事務的経費に加え、1)日欧経済連携協定(EPA)、2)人づくり、3)生産性革命、4)災害対策――を柱に歳出を追加するとみられる。

看板政策である「人づくり革命」「生産性革命」の実現に向けて2兆円規模の政策パッケージを策定、それと併せ、幼児教育の無償化や待機児童解消などを念頭に、一部を前倒しで実施する。

1日に召集された特別国会の会期は12月9日までの39日間。安倍首相の所信表明演説や各党の代表質問、衆参の予算委での審議など具体的な日程が、与野党で調整される見通し。

17年度補正予算案と18年度当初予算案は、特別国会閉会後の12月下旬にかけ閣議決定し、年明けの通常国会に提出する。

安倍首相の在任期間は、1日現在で佐藤栄作、吉田茂両元首相に次ぐ戦後3位の長さとなっている。衆院選での圧勝を受け、長期政権の基盤が一段と強まったとの見方が与党内で広がっている。

*内容を追加します。

(ロイター日本語ニュース 編集:田巻一彦)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

サウジ、対米投資6000億ドル拡大へ 皇太子がトラ

ワールド

米ロス北部で新たな山火事、延焼拡大で1.9万人が避

ビジネス

ソフトバンクGとオープンAI、合弁に190億ドルず

ワールド

NZ出国者数が昨年最多に、国民が半数以上 景気低迷
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 3
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ人の過半数はUSスチール問題を「全く知らない」
  • 4
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 5
    欧州だけでも「十分足りる」...トランプがウクライナ…
  • 6
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピ…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 9
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 10
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 5
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 8
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 9
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 10
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中