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ルノー・日産、ゴーン氏後継模索 統合加速へ=関係筋
6月7日、ルノー・日産連合を率いるカルロス・ゴーン会長(写真)が、自身の後継者を育成し同連合の統合を進めるため、経営執行2番手の起用に動き出したことが、複数の同社関係筋の話で明らかになった。写真はバンコクで4月撮影(2017年 ロイター/Chaiwat Subprasom)
[パリ 7日 ロイター] - ルノー・日産連合を率いるカルロス・ゴーン会長(63)が、自身の後継者を育成し同連合の統合を進めるため、経営執行2番手の起用に動き出したことが、複数の同社関係筋の話で明らかになった。
これらの関係筋によると、現在ルノー
ゴーン氏は年内にこのポジションに起用する人材を決め、生産や研究・開発など両社の主要業務の統合を一段と進める措置をとることを目指しているという。
関係筋の1人は「ゴーン氏は既に次のステージの準備を進めている」と述べ、「プロセスは進行中だ」と語った。
ルノー・日産連合の広報担当者はコメントを控えた。
関係筋によると、日産のチーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)、ホセ・ムニョス氏や同社CCOの山内康裕氏、ルノーCPOのシュテファン・ミュラー氏が新CCOの有力候補とみられている。ムニョス氏はスペイン人、ミュラー氏はドイツ人で、フランス人でも日本人でもない点が有利に働く可能性がある。
ルノーCCOのティエリー・ボロレ氏は起用の可能性は低いとみられている。
4月に日産CEOに就任した西川広人氏は同職にとどまる可能性が高く、ゴーン氏も「初期段階は」ルノーCEOにとどまる公算という。ゴーン氏は1社または2社の会長として連合を統括する見通し。
関係筋によると、このほかにもルノーと日産はそれぞれの部署を、生産・サプライチェーン、研究・開発、調達、人事の4分野で2014年に設置した提携チームに統合する見通しだ。
*内容を追加しました。