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ドル上昇、FRB高官発言で早期利上げ観測=NY市場

2017年02月22日(水)07時19分

 2月21日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して上昇。米FRB高官のタカ派的な発言が続き、早期利上げ観測が広がった。ワシントンのFRB本部、2012年撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して上昇。米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言が続き、早期利上げ観測が広がった。

クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、米経済が現在の状況を維持するなら、利上げに不安はないと表明。一部報道では、フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁も3月利上げは検討課題だとの見方を示した。

チャップデレーン・フォーリン・エクスチェンジのマネジングディレクター、ダグラス・ボースウィック氏は「市場では3月利上げが視野に入っている。ただしまだ完全には織り込まれていない」と指摘した。CMEグループのフェドウォッチによると、フェデラルファンド(FF)先物が織り込む3月利上げ確率は22.1%だった。

終盤の主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.4%高の101.370、ドル/円は0.5%高の113.61円。

ユーロ/ドルは直近が0.6%安の1.0547ドルで、一時6営業日ぶり安値の1.0526ドルまで売られた。

米早期利上げ観測のほか、3月のオランダ総選挙と4月の仏大統領選第1回投票を控える中で、両国ともに反欧州連合(EU)の極右候補が支持率でリードしていることから政治リスクが意識された。

オアンダのシニア通貨ストラテジスト、アルフォンソ・エスパルサ氏は「欧州の政治リスクに目が向けられつつある。フランスで反EU政権が誕生する可能性が、ユーロ/ドルを軟化させている」と述べた。

ドル/円 NY終値 113.67/113.70

始値 113.63

高値 113.77

安値 113.41

ユーロ/ドル NY終値 1.0535/1.0539

始値 1.0541

高値 1.0552

安値 1.0526

*レートを更新します。

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