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ドル堅調、リスク回避後退で円下落=NY市場

2016年02月26日(金)07時36分

 2月25日、終盤のニューヨーク外為市場で、ドルは堅調に推移した。1月の米耐久財受注が好調で、欧米株式や原油先物価格が上昇。リスク回避の動きが後退し、安全資産とされる円が売られた。北京で1月撮影(2016年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場で、ドルは堅調に推移した。1月の米耐久財受注が好調で、欧米株式や原油先物価格が上昇。リスク回避の動きが後退し、安全資産とされる円が売られた。欧州連合(EU)離脱懸念で売られていたポンドは、幾分持ち直した。

終盤のドル/円は0.6%高の112.92円。

朝方発表された1月の米耐久財受注は前月比4.9%増と、昨年3月以来の高い伸びだった。米製造業の最近の落ち込みが底を打った可能性を示唆し、このところ市場を支配していたリスク回避ムードを和らげる内容となった。

BNPパリバ(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏も「きょうのトピックはドル/円の上昇だ。強い米指標と株・原油高でリスク回避が後退したことを受けた」と述べた。

この日欧米株が高く、米WTI原油先物価格も2.9%高の1バレル=33.06ドルで取引されている。

一方、コメルツ銀行(フランクフルト)のストラテジストは「見通しがすべて晴れた訳ではないように思う。中国株式市場は相変わらず弱く推移しそうで、原油市場も依然としてリスクだ」との見方を示した。

英国のEU離脱(ブレグジット)懸念で対ドルで約7年ぶり安値に下落していたポンドは、やや持ち直した。ただ週足では、2009年以来最大の下落幅となる可能性が残っている。

ステート・ストリート(ボストン)の北米マクロ戦略部門統括、リー・フェリッジ氏は「今週最も大きく動いたのは、ブレグジット懸念で売られたポンドで、(6月23日の)EU離脱の是非を問う国民投票に向けてポンドは今年前半の注目の的だろう」と見る。

ユーロ/ドルは終盤の取引で0.1%高の1.1024ドルだった。

ドル/円 NY時間終値 112.87/112.89

前営業日終値 112.08

ユーロ/ドル NY時間終値 1.1025/1.1033

前営業日終値 1.1007

ロイター
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