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独仏中銀総裁、中国景気への過剰反応に警告
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2月9日、ECB理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁とビルロワドガロー仏中銀総裁は、このところの金融市場の乱高下の要因となった中国発の景気減速の兆候に過剰に反応することに対し警戒感を示した。写真は1月12日、パリでシンポジウムに出席するビルロワドガロー仏中銀総裁(2016年 ロイター/Philippe)
[パリ 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁とビルロワドガロー仏中銀総裁は9日、このところの金融市場の乱高下の要因となった中国発の景気減速の兆候に過剰に反応することに対し警戒感を示した。
両総裁はパリで開かれた仏独の中銀総裁・財務相会合に出席。ワイトマン総裁は中国経済が急減速するとは予想していないとし、すべて悪い方向を向いていると考えることに対し警戒感を示した。
ビルロワドガロー総裁は「金融市場の不安定性は幾分行き過ぎているとの見方をワイトマン総裁と共有している」とし、短期的な市場の動向にとらわれるべきでないとの考えを示した。
一方で、ワイトマン総裁は、中国経済や原油など商品(コモディティ)安をめぐる不確実性の高まりを受けて、経済見通しはここ数週間で不透明感が強まっていると指摘。
3月のECB理事会ではインフレが議題になるとし、「今年のインフレ率見通しは大幅に引き下げられる必要があるだろう」と述べた。
ECBが昨年12月に示した経済見通しでは、今年のインフレ率は約1.0%となっていた。
*内容を追加し、写真を付けて再送しました。