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サッポロ、仏シャンパン・テタンジェと提携 9月から国内で販売

6月5日、サッポロビールは大手シャンパンメーカーの仏テタンジェと日本国内での販売契約を結んだと発表した。9月1日からテタンジェの商品の取り扱いを始める。都内で2008年12月撮影(2015年 ロイター)
[東京 5日 ロイター] - サッポロビールは5日、大手シャンパンメーカーの仏テタンジェと日本国内での販売契約を結んだと発表した。9月1日からテタンジェの商品の取り扱いを始める。1500円以上の中高価格帯のワイン・シャンパン市場は拡大しており、同社も品揃えを強化する。
テタンジェ社は「コント・ド・シャンパーニュ」や「ノクターン」などのブランドを有する。年間600万本を生産、150カ国に輸出している。日本ではこれまで、日本リカー(東京都中央区)が販売していたが、サッポロビールに切り替えた。
テタンジェ社のクロヴィス・テタンジェ取締役は「一層の発展には変化が必要。両社の将来展望が一致した」と述べた。
尾賀真城サッポロビール社長は「ビール会社として、まだ、やることはたくさんある」としながらも「市場は多様化している。ビールだけでは提案しきれない市場がある」と述べ、ワイン・シャンパン市場での品揃え強化を説明した。
2015年(9―12月)に8500ケース(750ミリリットル、12本換算)、2020年までに年間3万5000ケースに拡大させる計画。西川均ワイン戦略部長は「中長期的にはワイン事業の10%を占めるようになる」とし、ホテルやレストラン、高級スーパーなど幅広い販路を活用していく考えを示した。
日本のシャンパン輸入量は、2014年に1043万本(前年比7.8%増)となり、初めて1000万本を突破した。
サッポロは、2015年のワイン売上高は前年比11.3%増の155億円を計画している。
(清水律子)