ニュース速報

ビジネス

ギリシャが改革案の協議拒否、EUから怒り噴出

2015年03月18日(水)11時47分

 3月17日(訂正)、ギリシャが欧州連合(EU)との電話会議で、改革計画について十分な情報を提示せず、19日からのEU首脳会議での協議を主張したため、EU当局者からは怒りが噴出した。写真は、EUの旗(左)とギリシャ国旗、12日撮影(2015年 ロイター/Yannis Behrakis)

[17日 ロイター] - ギリシャと欧州連合(EU)は17日、ギリシャの改革案の進捗状況を確認するための電話会議を行ったが、ギリシャが改革計画について十分な情報を提示せず、19日からのEU首脳会議での協議を主張したため、EU当局者からは怒りが噴出した。

あるEU当局者は、ユーロ圏各国の間で高まっていたギリシャ政府に対する苛立ちを口にし「多くの人にとりきょう午後の電話会議は、がまんの限界を超えさせるものだった」と述べた。

ギリシャの現段階の改革案を確認するために、ギリシャとユーロ圏財務次官は17日午後に電話会議を行った。

3人の関係筋によると、ギリシャ側は改革計画について話し合うことを拒否し、代わりにチプラス首相がEU首脳会議で改革について協議することを主張した。同首相は、EU首脳会議に合わせて、メルケル独首相やオランド仏大統領などとの会談も予定している。

2人の関係筋によると、電話会議に参加したある当局者は、会議は短時間で終わり、何も結論が得られなかった、と不満をもらした。

EU当局者は、ギリシャ支援が正式議題に挙がっていない首脳会議にこの問題を持ち込むチプラス首相の意図が理解できない、と述べた。

*写真キャプションの日付を訂正しました。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアの弾薬の半数は北朝鮮供与、弾道ミサイルも ウ

ビジネス

ユーロが上昇、ドイツ総選挙で保守連合勝利 ドル全面

ワールド

米政権、USAIDの米職員1600人削減へ

ワールド

ハマス、パレスチナ人釈放延期に反発 今後の協議は「
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チームが発表【最新研究】
  • 2
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映像...嬉しそうな姿に感動する人が続出
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    見逃さないで...犬があなたを愛している「11のサイン…
  • 5
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 8
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 9
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 10
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 5
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中