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新興国通貨が一段安、米利上げ観測や各国政治問題が重し
3月10日、新興国通貨が一段安となり、トルコリラは先週末につけた対ドルの過去最安値に迫った。写真はリラ紙幣の上の100米ドル札。2014年1月28日撮影。(2015年 ロイター/Murad Sezer)
[ロンドン 10日 ロイター] - 10日の外国為替市場で、新興国通貨が一段と値を下げ、トルコリラ
米経済の力強い成長や2014年半ば以降の米連邦準備理事会(FRB)の緩和策解除に向けた動きを背景に、ドル指数<.DXY>は約11年ぶりの高水準をつけている。
一方、新興国では景気見通しの悪化から、中銀が相次いで利下げに動いているため、投資家は慎重姿勢を強めている。
キャピタル・エコノミクスの新興国市場担当シニアエコノミスト、ウィリアム・ジャクソン氏は「南アフリカやトルコ、ブラジルといったよく知られている新興国市場の一部が最も弱い展開となっている」と指摘。「政治動向が一因となっているようだ」とした。
ブラジルレアル
トルコについてはエルドアン大統領が中銀に利下げへの猛烈な圧力をかけていることから、中銀の独立性について疑念が広がっている。
韓国ウォンやシンガポールドル、マレーシアリンギなどのアジア通貨も下落。東欧通貨は全面的に、対ユーロで弱含んだ。