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ニューヨーク・ワシントンに権限集中、ダラス連銀総裁が対応策

2015年02月12日(木)01時15分

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は11日、連邦準備理事会(FRB)はニューヨーク連銀やワシントンの本部に権限が集中しているとの見方があることに対応し、政策決定と銀行監督のルールを変更する必要があると強調した。

総裁はまた、低インフレを理由に利上げを遅らせるべきではないとの見解を再び示した。総裁は来月に退任する。

総裁はFRBの構造は「理にかなわない」と批判し、3つの改革を提案。

最初に、12人の地区連銀総裁のうち6人に連邦公開市場委員会(FOMC)での投票権を付与し、FRB副議長と理事の6人を含む12人の間で票が割れた場合はイエレン議長が決定権を持つようにすることを提案。権限をバランスよく配分することが狙いだと説明した。

また、「利害の対立があると見られていること」に対応し、ニューヨーク連銀総裁(FOMC副委員長)が投票権を常に持っている状況を改め、地区連銀総裁の間で2年ごとの輪番制にするべきだと訴えた。

さらに、大手銀行の監督権限をニューヨーク連銀から他の地区連銀に移譲することで、規制当局が規制される側の言いなりになる「規制のとりこ」の問題を解決することが可能だとした。

フィッシャー氏は、「多くの人々はニューヨーク連銀に過度の権限が集中していると感じており、この懸念にFRBは対応する必要がある」と強調した。

ロイター
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