コラム
ジャスミンと杉の耐久性:アラブの民衆革命は広がるのか
チュニジアで起きた「アラブ初の民衆革命」は、発生から10日を経て、そのインパクトは他のアラブ諸国に広がり続けている。「民衆の手で強権政治を
チュニジア・ジャスミン革命の「意外」性
チュニジアの政変には、驚いた。 中東に長期独裁を問題視する声は多かれど、その崩壊劇がチュニジアで起きるとは、予想していた者は多くはなかっ
2011年「宗教対立」の幕開けか
地中海に沈む鮮やかな夕陽を眺めながら、ベイルートの海辺のカフェでこの原稿を書いている。年明け早々から国際会議開催のためにこの地を訪れている
公安機密リークと在日イスラーム教徒
ウィキリークス問題は、いまだ世界のあちこちに波紋を呼んでいるが、「情報流出」「暴露」といえば、日本でも気になる事件があった。 先月末に第
ムバーラク王朝を準備するエジプト
15年ほど前、ある国際会議に出席したとき、エジプト人学者が実に手厳しい口調で、こう断じた。「エジプトには過去三代の王朝が存在してきた。最初
前途多難なマーリキー続投
今月11日、イラクでマーリキー首相の続投が決まった。三月に総選挙の実施から、八ヶ月の政権不在状態。これはギネスものである。新政権不在の間は
世界情勢を「わかる」ということ
先週、寺島実郎さんが主催する、『寺島文庫リレー塾』で、最近の中東情勢の話をする機会があった。テレビなど多くのメディアで鋭い議論を展開する寺
「ユダヤ人の国イスラエル」のアパルトヘイト性
10月10日、イスラエルで、「新たにイスラエル市民権を取得する者にユダヤ人国家に忠誠を誓わせること」という法案が可決された。翌日には、ネタ
クルド地区でのイラク・日本会議
9月半ば、イラク北部のクルド地区で、日本とイラクの近現代史に関する国際ワークショップが開催された。バグダード大学歴史学部が主催、日本の国際
「イスラーム嫌い」再燃を危惧する
フロリダで福音派の牧師が「コーランを燃やすぞ!」と息巻いた事件は、とりあえず実行が取りやめとなって、ホッと胸をなでおろした。なによりオバマ