コラム
オバマは若者? :米国の新たな中東政策を巡って
オバマ大統領が新たな中東政策に関する演説を行って、一週間。エジプト、チュニジアの民主化を賞賛し、パレスチナ問題において積極的な姿勢を打ち出
「非リア充」のアルカーイダからアラブ革命の「リア充」へ
どうも日本人は、「反米武装勢力とは、絶大な統率力を持ったボスキャラが支配する邪悪な組織」、と考えがちらしい。ビン・ラーディンが米軍に殺害さ
シリア:アサド政権を倒したくない米国
五年前、イスラエル軍とレバノンのヒズブッラーが交戦し、すわ第五次アラブ・イスラエル戦争の開始か、と危惧されたときのことである。ちょうどロシ
イラクのアラブ復権を阻むバハレーン情勢
アラブ諸国の動乱が続くなかで、ひとり頭を抱えている国がある。イラクだ。 八ヶ月もの空白期間を経て、昨年11月にはなんとかマーリキー政権の
リビアとシリア:やっぱり「民主化は欧米の手先」?
チュニジア、エジプトで「民衆革命」が高揚したとき、中東研究者の多くは、「これはシリアには波及しないだろう」、と見ていた。まがりなりにも民主
「日本、がんばって!」と世界が励ます
東北大地震から5日。被災地から刻々と届けられる情報には、いたたまれないほど胸が痛む。国際政治、特に中東情勢を専門にしていると、こういうとき
リビア:独裁者最後の砦
カッダーフィが、粘っている。 エジプトでの「革命成就」の後、数日後にはリビアでも大規模なデモが発生し、21日には東部にある第二の都市ベン
バハレーンは「宗派」の枷を越えられるか
チュニジア、エジプトに始まった非暴力の「民衆革命」は、周辺国に広く波及しつつあるが、次のステージでは、激しい流血が避けられない展開になりそ
エジプト:祭りの後、でもまたいつでも祭りは起きる
とうとうムバーラクが辞任した。 1月25日の大規模デモ以来、繰り返される民衆の抗議に押されながらも三週間弱、権力に固執し続けたが、くしく
エジプト:軍とイスラム勢力にまつわる「誤解」
一週間前、エジプトの反ムバーラク勢力が「怒りの日」に結集したときには、こうも急速に事態が展開するとは予想できなかった。3日ごとに組織される