コラム
信念の写真家キャパの「置き土産」
ニューヨークの国際写真センター(ICP)で、「メキシコの旅行カバン」という写真展を見た(来年1月9日まで開催)。 ぼんやりした照明の中、
修整の是非より写真の「誠実さ」を問え
このところ、写真の修整をめぐる議論が盛んだ。写真編集ソフトのフォトショップや、露出の異なる複数の写真を合成処理するハイダイナミックレンジ・
フォトジャーナリスト アレックス・ブラーを惜しんで
長い間このブログを更新できなかったのは、ハーバード大学での特別研究員生活の終了に向けて数多くの執筆に取り組まなければならず、博士課程の研究
想像を絶した私の戦争「初体験」【後編】
その夜私たちは深く濃い闇の中でハンモックに横たわり、眠れないままで過ごした。物悲しい虫の音が響き、兵士たちは戦闘の準備をしていた。ユーカ
想像を絶した私の戦争「初体験」【前編】
私にとって初めての戦争体験は(あやうく人生最後の体験になるところだったが)、自分の血と引き換えに買ったものだった。その体験のクライマックス
世界報道写真コンテスト:「今年最高の一枚」など存在しない
2月12日に発表された世界報道写真コンテストの大賞「抗議の叫び」をめぐり、ブログの世界では賛否が渦巻いている。世界を「新しい」角度から見せ
ハイチ取材に食指が動かない理由
私は(特別研究員として)ハーバード大学にいて、日々拡大するハイチ大地震の惨状と仲間のカメラマンが続々と現地入りする様子を眺めている。生涯同
アメリカの皮を剥いだロバート・フランク
ニューヨークのメトロポリタン美術館は、何トンもの財宝を腹に抱えてよく肥えた王様のように5番街に君臨している。 芸術世界の分岐点の染みのよ
写真の修正について再び
写真フィルムは楽譜だが、プリントされた写真は演奏だ――アンセル・アダムス(写真家) 写真の世界において、現実を操作することは現実を描写する
写真の修整は規制するべきか
9月28日のニューヨーク・タイムズ紙によると、広告や雑誌に掲載する女性の写真をデジタル処理で修整した場合には、注意書きを義務づけるという法